【書評】「幸せの心理学」田舞徳太郎
2004/06/18公開 更新

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【私の評価】★★☆☆☆(69点)
要約と感想レビュー
心理学で相手を知る
非常に大切なことを書いている本ですが、心理学の言葉をそのまま使っているので、とっつきにくいところが残念でした。
人の意見には、親(べき論)、大人(必要論)、子供(欲求論)の種類がある、などは知っていると知らないとでは大きな違いとなるでしょう。例えば、読書するべき、読書が必要、読書したいでは、考え方が違うのです。
議論している時に、相手の意見がどのタイプなのかわかれば、相手の立場や価値観を考慮していう事を変えることができるのです。
過去と他人は変えられない。これはTA(交流分析)の基本です(下p219)
心理ゲームを知る
「私はOK,あなたはだめ」ということを証明しようとするやりとり(心理ゲーム)は、自分もやっていて驚きました。
例えば、メンバーの意見を聞こうと思っている上司が、結局、部下から意見が出ないので、自分の意見を言ってやらせてしまう事例。潜在意識の中には、「私はOK,あなたはだめ」という意識があるのだという。
また、相談しているのに、意見を言われると「うん、でも・・・」とアドバイスを聞かない人もいます。これも、潜在意識の中には、「私はOK,あなたはだめ」という意識があるのだという。
相手を知ってから、相手を動かすという考え方と似ているように感じました。相手のやっているゲームを理解していると、客観的に人とのやりとりが理解できるようになるのです。
自分に気づけば、問題のあるところは修正することができます。(上p92)
自分の性格を知る
自分の性格を分析するのは非常につらいことですが、この2冊で自分を直視すると、違う世界が見えてくるかもしれません。
なぜなら人は心で思ったことを基準に行動するから、心が大切だからです。まず、心が変わって行動が変わる。自分をしあわせにする心の考え方をするようにしたいものです。
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この本で私が共感した名言
私は、この自律的に生きる生き方に幸せはある、と考えているのです。(上p36)
<周囲の環境に影響されるのではなく、自分で自分の環境を作っていくということ、それが自律です。他人の意見は参考にはするが、影響はされない、それが自分の人生ではないでしょうか。>
アンドリュー・カーネギー少年は十二歳で働きに出ることになります。彼が初めて仕事に出る朝、母親はジャガイモをふかして弁当に持たせました。「いまは貧乏でお前には何もしてやれない。せめてこのジャガイモの温もりをお母さんの励ましだと思って、頑張っておくれ」(下p70)
<母親の愛をこどもはどこまでも覚えているものです。>
「田舞くん、どうして鮨屋ではいけないんだ?人間はな、与えられた状況、環境の中で精いっぱい努力してこそ次の道が開けるんじゃないか」(下p79)
<今の環境で精いっぱい努力できなければ、どこに行っても通用しないのではないでしょう>
【私の評価】★★☆☆☆(69点)
目次
序章 幸せへの道しるべ
第1章 自分への気づきの助走
第2章 自分はどんな人間か
第3章 自我状態の分析
第4章 幸せへの土台
第5章 パーソナリティの形成
第6章 自我状態の修正
第7章 意志決定のメカニズム
第8章 やりとり分析
第9章 ストローク
第10章 ディスカウント
第11章 心理的ゲーム
第12章 対人関係の基本的態度
第13章 時間の効果的な使い方
第14章 人生脚本
終章 人間らしく生きる
著者経歴
田舞徳太郎(たまい とくたろう)・・・日創研グループの代表をはじめ各社の代表取締役を兼務する実務家。 公益社団法人 日本青年会議所(日本JC)の研修担当常任理事、国際室担当 副会頭を歴任。 1998年 スタンフォード大学に客員研究員として渡米。 「ベンチャー企業の仕組み」「日米の経営比較」「ジュニア・アチーブメント・プログラム」等を研究。 ICMCI(国際公認経営コンサルティング協議会)認定の国際資格「CMC」取得。 公益社団法人 全日本能率連盟 認定「マスター・マネジメント・コンサルタント」取得。 一般社団法人日本ペンクラブ 会員で著書多数。 現在、月刊『理念と経営』にて、「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」を執筆中。
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