「こころのチキンスープ―愛の奇跡の物語」ジャック・キャンフィールド, マーク・ハンセン
2003/10/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
黒澤明監督の「生きる」という映画があります。この映画では、不治の病であることを知った公務員が、それまでいったい自分は何をしてきたのかと目覚め、住民から要望のあった小さな公園を作くろうと努力し、その公園で亡くなるというものです。彼が死んでから、残った人はいつものように役人仕事を続けるというオチがあるのですが、普通の人の多くは死をあまり意識する機会がありません。でも、一度死を意識すると大きく考えが変わるというのが映画のポイントだと思います。
よく、成功している人の本を読むと、多くの人が若くして大病を患って、長期間入院するような経験を持っています。自分が死んでしまうのではないかという状況で、自分の人生を考える時間を与えられると、人が変わるのです。皆さんも、ときどき「今日の名言」のような言葉に接して、死を考えてみるのはどうでしょうか。
この本では、「もし、あなたが死を目前にしてあと一本しか電話がかけられないとしたら、誰にかけますか?どんな話をしますか?さあ、いますぐ、電話をかけてみてはどうですか?」という話が出てきます。印象的な話は長いので引用していませんが、この本にでてくるいい話の多くを他の本で見たことがあります。つまり、いい話がいっぱい詰まっているということです。このシリーズの中では、この本が一番いいらしいので、ぜひ買ってみてください。
この本で私が共感した名言
・国家と人類に対して誰もができる最高の貢献とは、たぶん、子供を育てることだろう(ジョージ・バーナード・ショー)
・幸福の度合は、自分がどれだけ幸福になりたいかで決まるのだ。(エブラハム・リンカーン)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★★(94点)
目次
第1章 愛の力
第2章 自分を見つける
第3章 子どもから教えられること
第4章 生きることは学ぶこと
第5章 夢を生きる
第6章 前向きに考える
第7章 障害を乗り越えて
第8章 生きる知恵
著者経歴
ジャック キャンフィールド(Jack Canfield)・・・1944年生まれ。アメリカの自己啓発作家、モチベーションコーチ、講演家、経営者。世界的なベストセラー・シリーズ「こころのチキンスープ」(Chicken Soup for the Soul)の共著者として知られ、経営者や教育者向けの研修を行うセルフ・エスティーム・セミナーを設立。
マーク・ビクター ハンセン(Mark Victor Hansen)・・・1948年生まれ。アメリカのモチベーションスピーカー&トレーナー、著述家。イリノイ州ウォキーガン出身。ベストセラーを記録した『こころのチキンスープ』(Chicken Soup for the Soul)シリーズの共同創作者。世界中で講演活動を行っているほか、TVやラジオ番組などメディアにも多数出演。
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シリーズがたくさん出ているようですが、一番最初の本を読んだと思います。
この本はショートセンテンスで「ちょっといい話系」がたくさん纏められてます。
すさんだ心が暖かくなります。
素直に泣ける本だと思います。
アメリカで風邪をひいた時に食べるチキンスープを
食べると身もこころも癒されることから
著者はタイトルをつけたようで、
タイトルの通り、人の優しさに身にしみて
感じた時と同じくらいジーンと胸があつくなる実話が
たくさん書かれています。
今の日本は先進国で、安全第一!で
発展することに重きを置いていますが、
この本をたくさんの人が読んでくれたら
心が楽になる人もいるんじゃないかなと
思います。