「「他人」の壁 唯脳論×仏教心理学が教える「気づき」の本質」養老 孟司 名越 康文

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「他人」の壁 唯脳論×仏教心理学が教える「気づき」の本質 (SB新書)

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■「バカの壁」で有名な解剖学者の養老孟司先生と
 精神科医の名越康文さんの対談です。


 テーマは他人とは基本的に
 分かり合えないということ。


 分かり合えない他人同士、
 うまくやっていくのが
 大人なのでしょう。


・猫が苦手な人に、猫のおもしろさを
 延々と語っても永遠に伝わらない・・
 猫に関する前提が根本から違うんだから(p11)


■面白いところは、
 実は物事には意味がない
 というところです。


 諸行無常。
 これもいずれは過行くものだ。
 時はただ過ぎていくのです。


 養老さん、名越さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・僕が虫の標本を見ていると
 「それ、なんか意味あるんですか」
 って聞いてくる。
 逆に聞きたいけどね、
 おまえに意味があるのかって(養老)(p57)


・「ただやる」ということが
 大切なんでよね。
 「行」というのは、
 どんな意味や効果があるのかを考えないで、
 「ただやる」(名越)(p118)


・結局、上から目線で「こいつはダメだ」
 と怒っている人というのは、
 仏教でいう「無常」を知らない。
 諸行無常ですよ・・
 過去に結びつけて、固定観念で
 「ダメな奴」と決めつける(名越)(p203)


・分厚い学術書なんか見ると、
 その厚さだけで
 「ああ、これ書いた人はやっぱりわかってないな」
 と、思いますよね・・
 説明が長すぎて誰が読むんだって(養老)(p64)


・樹齢何百年とかの立派な大木を見て
 「立派だな」「美しいな」と感じ入りながら、
 そこに自分を同調させていくと、
 自意識が小さくなるんです(名護)(p81)


・臨床心理の河合隼雄さんが、
 カウンセリングの秘訣は何ですかと
 人から聞かれるたびに、
 「相槌の打ち方ですな」
 といつも言っていました(養老)(p84)


・子育てには
 「見守るしかない」
 という覚悟が必要なんです(養老)(p96)


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「他人」の壁 唯脳論×仏教心理学が教える「気づき」の本質 (SB新書)
養老 孟司 名越 康文
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【私の評価】★★★☆☆(70点)



■目次:
序章 「他人」をわかりたがる現代人
第1章 「わかる」の前に立ちはだかる他人の壁
第2章 誤解を無理に解く必要はない
第3章 「意識化」と「脳化」がもたらした弊害
第4章 無理解の壁に向き合える「場」の力
第5章 世界を席巻するグローバリズムの「壁」
第6章 判断を鈍らせているのは自分自身
終章 「違和感」を持つことで主体的に生きる


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