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「自分を育てるのは自分」東井 義雄

2016/05/31公開 更新
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自分を育てるのは自分


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 寺の住職であり、学校の先生である東井先生から10代の子どもへのメッセージです。それは、自分という人間を粗末にしないこと。自分の人生をどうするかは、自分が判断できるということなのです。


 ただ問題は、日本ではあまりに恵まれすぎていて、自分でよほどしっかりしていないと、自分をダメにしてしまうということです。「生まれてよかったな」という人間の無限の可能性を育てるためには、よほど自分で自分を大切にする覚悟を持っていなくては実現化できないのです。鍛えなければ、人は育たないということなのでしょう。


・世界でただ一人の私を、どんな私に仕上げていくのか。その責任者が私であり、皆さん一人ひとりなんです(p19)


 印象的だったのは、テレビをいつも見ている人は、奴隷であると断言していることです。パチンコにしても、タバコにしても、止められない人は、その業界に支配されている。自分で人生を切り開くことができないという点では、鎖のない奴隷と同じなのです。


 逆にどんなにつまらんことでもよいから、自分が決めたことを続けると、自信が育ちます。簡単なことでいいのです。著者が伝えたいのは、何事もほんものは続く、続けるとほんものになるということなのです。


・この自律の力がどれだけついたか・・一番ようわかるのは、皆さんがテレビに対してどうしているかということ・・一番たくさんテレビを見ているのは、学校から帰って四時間。これはテレビの奴隷です・・(p40)


 著者は人生を10年単位で考えることを推奨しています。結局「十年先を見とれ!」という考え方でなければ、人間は成長しないのです。


 自分の人生だから、自分が責任を持たないといけない、というのが本書の主張です。10代の子どもにわかるでしょうか。せめて、大人にはわかってほしいですね。東井先生、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・自分の人生を自分で粗末にする。これをバカといいますね。どうか皆さんは、自分で自分の人生を粗末にするようなバカにはならないようお願いしたいんです(p96)


・お父さん、お母さんの助言が、自分に気に入らないからといって聞けないようでは、ろくな人生過ごせんと覚悟しなさい(p51)


・道にいい道、悪い道
 とうのがあるのではない。
 その道をどんなふうに
 生きるかという、
 その生きざまによって
 良く見える道も悪くなったり、
 悪く見える道も良くなったり
 するんですね(p1)


▼引用は下記の書籍からです。
自分を育てるのは自分
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東井 義雄
致知出版社
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【私の評価】★★★★☆(83点)


目次

私を私に育てる責任者は私
バカにはなるまい



著者経歴

 東井義雄(とうい よしお)・・・明治45年兵庫県但東町に生まれる。昭和7年姫路師範学校を卒業、豊岡小学校に着任。以後、但東町内の小学校に勤務、32年『村を育てる学力』で反響を呼ぶ。34年但東町の相田小学校校長に就任。中学校長を経て39年八鹿小学校校長に着任。41年より『培其根』を発行。47年定年退職し、兵庫教育大学大学院、姫路学院短期大学講師などを務める。平成3年死去。享年79歳。「平和文化賞」(神戸新聞社)、「教育功労賞」(兵庫県・文部省)、「ペスタロッチ賞」(広島大学)、「正力松太郎賞」(全国青少年教化協議会)などを受賞


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