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「お金持ちの教科書」加谷珪一

2014/02/17公開 更新
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お金持ちの教科書


【私の評価】★★★★★(94点)


要約と感想レビュー

お金持ちの定義は資産3億円、年収3000万円

気軽に読み始めた一冊ですが、お金持ち本としては、久しぶりに面白い本に出会えたと感じました。私もまだお金持ちとは言えないので、私の知らないお金持ちの世界を教えてくれるのです。お金持ちの定義としては、資産3億円、年収3000万円からとしています。


3億円以上としているのは、低リスクの投資でも3%のリターンとすれば年間1000万円ずつ資産が増えていくからです。また、年収3000万円以上としているのは、可処分所得が100万円くらいになると生活レベルに差がでてくるからです。逆に年収3000万円以下だと年収500万円も1500万円も、生活はそれほど変わらないという。確かに突き抜けたお金持ちになると、高級店に行くのではなく、お店に出資していたりしています。庶民とは感覚が違うのです。


ところが意外なことに、お金持ちは、資産があまりにも大きいため、お金をなくすのではないかという不安な気持ちは想像を超えるほど大きいというのです。お金はないと不安ですが、お金があっても不安なのです。


・年収500万円の人も1500万円の人も変わらない。だが3000万円超えの人となると、ただレストランに通うのではなく、趣味と実益を兼ねてレストランのオーナーになっていたりする(p52)


お金持ちの特徴

著者の付き合いのあるお金持ちの特徴は、自分の周囲の環境や、他人の行動が引き起こした事態も、すべて自分のせいと考えることができるという。例えば、ワンマン社長が安い給料で社員をコキ使っているとしましょう。見方によると、社員に厳しい会社は経営が傾くリスクが小さいので、「その社長は優秀だ」という評価になるのです。


また、感謝が口癖になっており、若い人にも「思うがままにやればよい」と言うくらいだという。なぜならば、感謝を口にするのはタダなので、これほど安い投資はないからであり、余裕があるので偉そうに説教することもないのです。


お金がなくても幸せになれますが、お金が十分にあれば不幸を減らすことができるという。どうせなら幸せなお金持ちを目指したいものです。加谷さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・1本1000円のワインと2000円のワインには大きな味の差がある。だが1万円のワインと2万円のワインには、それほど差はない(p208)


共働きすれば、世帯収入は1.5~2倍に跳ね上がる(p259)


・日本のお金持ちの多くは、本来は庶民だったのに高度成長で土地が値上がりしたことで資産家になった人たちである(p35)


お金持ちの教科書
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加谷珪一
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【私の評価】★★★★★(94点)


目次

Ⅰ お金持ちの実像を知る 
1 お金持ちってどんな人?
2 お金持ちはどのくらいお金を持っているか?
Ⅱ お金持ちの行動原理を学ぶ 
3 お金持ちはいい人? 悪い人?
4 お金持ちの感覚を知る―お金持ちへの第一歩
5 お金持ちの行動から学べること
Ⅲ お金持ちになるために行動する 
6 どうすればお金持ちになれるのか?
7 お金が逃げていく! あなたの危険なその行動
8 あなたはなぜ、お金持ちになりたいのか?



著者経歴

加谷 珪一(かや・けいいち)・・・経済評論家。仙台市生まれ。1993年東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務などを担当したのち独立。本業の傍ら、20年以上にわたってコツコツと株式投資を続け、現在の資産規模は数億円になっている。


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