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「元ドイツ情報局員が明かす 心を見透かす技術」レオ・マルティン

2013/07/07公開 更新
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元ドイツ情報局員が明かす 心を見透かす技術


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

元ドイツ情報局員が教える人の性格を分析する技術です。人はそれぞれ違う性格を持っています。それを知ったうえで付き合うことが大切です。こうした性格分析は、エニアグラムによる9つの分類、コーチングで言われる4つの分類などが有名ですね。


例えば、ルーペタイプは細部を把握したいタイプであり、広角レンズタイプは概観したいタイプです。同一志向派は同じ部分を見るのに対して、変化志向派は変化や違いを見ると言う特徴を持っています。


この本では、現場の秘密捜査において、性格分析をどのように利用しているのか教えてくれます。いかにスパイを育成するのか。いかに民間人を捜査に協力させるのか。これは相手の性格を的確に分析し、その人に合ったアプローチをするから成功するわけです。単なる性格分析ではなく、実際の捜査をドラマ仕立てで経験できるのが素晴らしいと思いました。


・密出入国斡旋の罪を発端として他の犯罪に手を染めるグループもかなりある・・・稼いだカネを、武器取引や麻薬密輸といった犯罪に投資する(p53)


秘密操作にドキドキしながら読める一冊です。あなたも情報局員になって犯罪シンジケートを検挙してみましょう。マルティン(偽名)さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ルーティン型人間・・・果たすべき任務、行動、決められた手順といったものは、ルーティンに従う・・フレックス型の思考を乱すのは、まさにこれだ(p212)


・向かうタイプは、好きなものに惹かれる。逃げるタイプは、好きでないものから遠ざかりたい(p266)


元ドイツ情報局員が明かす 心を見透かす技術
元ドイツ情報局員が明かす 心を見透かす技術
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レオ・マルティン
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【私の評価】★★★☆☆(78点)


目次

Chapter 1 人間についての洞察力―情報員の生命保険
Chapter 2 ヴェールでうまく隠せば、半分成功
Chapter 3 カップの件
Chapter 4 代替プランのためのA人材
Chapter 5 覆面捜査員ティホフ
Chapter 6 接触用アパート
Chapter 7 監視
Chapter 8 鷲の高巣と鳩舎
Chapter 9〈カップの案件〉の全国的な意味─連邦刑事局の役人
Chapter 10 クイズの解答



著者経歴

レオ・マルティン(Leo Martin)・・・1976年生まれ。法律行政専門大学で犯罪学を学んだのち、1998年から2008年までドイツ連邦情報局に勤務し、犯罪組織の解明に従事する。最短時間で見ず知らずの人の心に入り込み、信頼関係を構築する独自の技術は最高レベルと評される。現在、有名コンサルティング会社に勤務し、人格形成と成功、コミュニケーション、人を楽しませるコツとユーモアをテーマに講演やセミナーで活躍。ミュンヘン在住


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