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「しのびよる魔の手 環境汚染、化学物質、食品添加物とアレルギー、心身不調の恐るべき関係」里見 信子

2010/11/08公開 更新
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しのびよる魔の手 環境汚染、化学物質、食品添加物とアレルギー、心身不調の恐るべき関係

【私の評価】★★☆☆☆(61点)


■最近、検査では異常がないにもかかわらず、
 体調不調を訴える人が増えているようです。


 いろいろな原因が考えられるのでしょうが、
 著者は、化学物質などによるアレルギーが疑われるものが
 少なくないといいます。


 それは、著者自身が、排気ガス、タバコ、
 水道水の塩素、麻酔などの過敏症だったから
 わかるのです。


・うつ病って本当なの?
 単なる全身アレルギー症状なのでは?(精神科)(p29)


■現代社会では、食品添加物、大気汚染、
 カビ、花粉、ホコリなど、身の回りに
 多くの物質が存在しています。


 アレルギーや化学物質過敏症の人だけでなくても、
 ストレスで免疫力の落ちている人が
 体調を崩す可能性があるのです。


・お年寄りで、腎機能が良くなったり悪くなったりを
 繰り返している方がいました。・・白髪染めを止めてみるよう
 提案しました。見事な白髪になりましたが、腎機能が
 正常化し続けたことは言うまでもありません(p197)


■体調がよくないのだけれど、
 病院では異常なしと診断されている人は、
 いろいろな可能性を考えてみる必要があるのでしょう。


 お医者さんでも、わからないことが
 あるのだな、とわかりました。


 里見さん、良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・口腔アレルギー症候群・・・
 「曜日からしてパンと麺の日のようです」・・・
 小麦が原因なのか、残存添加物等が影響しているのか、
 特定できていません。
 天然酵母や発酵時間の長さで症状が異なる・・(p36)


・麻酔が原因・・・薬に対する反応も、
 家系的に副作用が強く出ます。
 これも医師同士でもなかなか
 理解してもらいにくいのが現実です。
 アルコールに対する強さの差は
 ほとんどの人が認めてくれると思いますが(p159)


・最近は算術ができないと医は成り立たない時代に
 突入しています。出来高制ですので、
 検査をたくさんすれば成り立ちますが、
 患者さんと長時間会話していると経営を圧迫します(p220)


【私の評価】★★☆☆☆(62点)


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