「夢に日付を! 夢実現の手帳術」渡邉 美樹

【私の評価】★★★★★（92点）

要約と感想レビュー

　ワタミの渡邉社長の夢実現手帳のノウハウを集大成した一冊です。私の場合は、フランクリン・プランナーを使っていますが、使い方はまったく同じだと感じました。手帳にありたい姿（夢）を書き、それを達成するためにやるべきことを決めて、それを日々の活動に反映させ、行動していくのです。

　このように夢を書き、やることを明確化し、日々の活動に反映していくためのツールが手帳なのです。渡邉社長は日々やることをメモし、やったらそれを赤ペンで消していく。消していくことで、目標に向かって進んでいるという達成感を味わえるということです。

・～夢に日付を入れて、夢を現実の差を明確にし、その差を日数で割り、日々やるべきことをやり抜く（p3）

　実際に渡邉社長が実行されている内容を書いていますので、ちょっとしたコツが充実していて、私も納得できる内容でした。渡邉社長の最初の夢は、戸建ての家に住みたいというものでした。そのためには会社の社長になればいい。そのためには資金が必要。だから、大学卒業して宅急便で夜遅くまで働いたのです。

　だから最初は物欲でもいいのです。大きい家に住みたいでもいいのです。自分が人間的に成長し、生活が安定すれば、より高い目標を設定したくなってくるでしょう。そうやって多くの人は成功者と言われるようになってきたのです。

・まずは「俺はいつかベンツに乗りたい」・・・であっても、まったくOKです。・・・私自身、スタートはそうでした。大学を卒業して会社の設立資金を貯めるために運送会社で働いていたときの私の夢は「庭付きの家に住みたい」というものでした。（p30）

　夢を実現し、さらに夢に向かっている人だからこそ、書ける内容に仕上がっています。手帳の使い方を考えたいという人は、ぜひご一読ください。充実した内容でしたので、★５としました。渡邉社長、良い本をありがとうございました。

この本で私が共感した名言

・仕事なら「職場ではどんな評価をされたいのか」、家庭ならば「どんな家族になりたいのか」、教養、財産、趣味、健康についても、それぞれの理想をイメージするのです。（p58）

・３０代になってから、六本の柱がバランスよく保てる状態を築けるように、２０代のいまは仕事に夢中になりなさい。これは、２０代の若者に対する私の偽らざる気持ちです。（p68）

・ルーティンワークというと、ただ同じことを繰り返すだけの、単純で創造性の低い仕事というイメージがありますが、これは大変な誤解です。（p145）

【私の評価】★★★★★（92点）

目次

１　夢は日付を入れてこそ叶う
２　六本の柱で夢を描く
３　夢を行動に変える
４　達成した姿を繰り返しイメージする
５　実践　手帳の使い方

著者経歴

　渡邉 美樹（わたなべ みき）・・・１９５９年生まれ。小学５年生で父親が事業を清算したことから、将来社長になると決意。大学卒業後、会計システムの会社、運送会社で資金を貯める。８４年渡美商事を設立。「つぼ八」の店を買い取り、飛躍的に売り上げを伸ばす。８６年ワタミを設立。９６年店頭公開。２０００年東証一部上場。

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