【書評】「絶対に見たことがあるアレの正体、聞いてみた」井上マサキ
2026/04/01公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
輪ゴムの意外な使い方
身近な製品を作っている会社をご紹介するという一冊です。
まず気になったのは、輪ゴムの定番「オーバンド」を作っている株式会社共和です。輪ゴムはゴムをチューブ状に押し出して、それを切断して作っているという。イカリングと同じですね。
輪ゴムの以外な使い道として紹介されているのは、リンゴとアスパラです。
リンゴは日が当たるところが赤くなるので、リンゴの実を1個1個反転させて、輪ゴムで留めているというのです。(驚き!)
また、アスパラは茎が細くなっていくので、輪ゴムで留めているという。
アスパラは収穫直後から、徐々に茎がやせていく・・輪ゴムなら細くなっても締まっていくので、アスパラは輪ゴムで留めている(p278)
ハートのプチプチ
創業のストーリーが面白いのは、包装材のプチプチを作っている川上産業株式会社です。
化学メーカーの会社員だった創業者が「気泡緩衝材の事業をやりたい」と提案したら却下されたので、脱サラして川上産業を立ち上げたという。そういえば松下幸之助も、大阪電灯(現関西電力)にいて二股ソケットを提案したら却下されて、独立して松下電器を作ったんですね。
興味深いのは、プチプチに、1万個に1個の割合でハート型のプチが入っているという。(事実です)
プチプチ・・標準タイプだけでも20種類以上、細かく数えると1000種類(p238)
ソフトクリームの名付け親
食べ物関連では、ソフトクリームの名付け親であり、国内唯一のソフトクリームメーカーである日世株式会社です。
クイズネタですが、コーンの始まりは、1904年のセントルイス万博で、円錐状に巻いたワッフルコーンにアイスクリームを乗せて販売したことがきっかけだという。だからアイスクリームのコーンはメッシュ柄なのです。
また、同じ食品関係では三菱ガス化学株式会社の脱酸素剤「エージレス」です。エージレスを初採用したのは仙台の菓匠三全「萩の月」で賞味期限が1日から2週間に伸びたという。
つまり、エージレスによって地方のお土産を買ってきて配るという文化が日本で広まったとも言えるのです。
エージレスの開発初年度に「萩の月」を製造販売する菓匠三全さまにご採用いただきました(p87)
固形燃料とチャッカマン
旅館のお膳で火をつける固形燃料は、株式会社ニイタカの製品です。シェアは7割で年間2億個売っているという。
その固形燃料に火をつける「チャッカマン」は株式会社東海の製品で創業者がアメリカを訪れたとき、現地のBBQパーティで使われていた点火棒をパクったという。株式会社東海は、「100円ライター」を作っていたので、「チャッカマン」を作るのはお手の物だったわけです。
テレビのクイズ番組の書籍編のような感覚でした。これも面白いといえば、面白いのです。井上さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「呼び込み君」・・センサーが人を感知したときに、あらかじめ録音しておいた音楽を流します・・・月400台ペースで売れているという(p19)
・保育園児たちが乗っているおさんぽ車・・・五十畑工業のおさんぽ車は年間約5000台(p208)
・ガソリンスタンドにある洗車機・・・正確には「門型洗車機」・・・ビユーテーが洗車機を世に送り出したのは1963年のこと(p190)
▼引用は、この本からです

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井上マサキ (著)、大和書房
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
Part1 そういや正体が気になるアレ
Part2 かつて楽しんだ懐かしのアレ
Part3 そういやよく見るアレ
Part4 いつもお世話になっているアレ
著者経歴
井上マサキ(いのうえ まさき)・・・1975年宮城県生まれ。システムエンジニアとして約15年勤務したのち、フリーランスのライターに。理系・エンジニア経験を強みに、企業取材やコーポレート案件などを幅広く執筆。「路線図マニア」としてメディアにも多数出演。
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