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「人は話し方が9割」永松 茂久

2024/10/21公開 更新
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「人は話し方が9割」永松 茂久


【私の評価】★★★★☆(87点)


要約と感想レビュー


大切なのは相手の話を聞くこと

九州で飲食店で起業した著者は、相手を論破する辣腕経営者でした。ところが、正しいことを言っているのに、スタッフは自分から動こうとせず、経営の数字も悪かったという。


そんなとき、一人さんと出会い、「相手を理解することからすべては始まる。まずは相手の話をよく聞くこと」と何度も教えてもらったのです。そこで著者は、「まず、聞こう」「言葉を選んで話そう」と決意して、実践していきました。そうしたらスタッフの雰囲気は良くなり、スタッフが自ら動き、飲食店の売上も上がっていったというのです。


この「聞くことの大切さ」を営業マンに教えてあげたら、その人は、お客さんが困っていることは何だろう、どんな風にお役に立てるんだろう、とお客さんに対応したら、どんどん成績が伸びたという。経営で大切なのは社員の話を聞くこと。営業で大切なのは、売り込むのではなく、相手に役立つ情報を届けることだったのです。


「聞き役」に徹すると売上が5倍に増えた(p49)

相手を否定せず自分自身も否定させない

この本では、相手に9割しゃべらせる「拡張話法」について紹介しています。「拡張話法」とは、相手の話を聞いたら、驚嘆→反復→共感→称賛→質問です。つまり、話している相手を否定せず、共感して質問するのです。著者は、相手を否定しないし、自分自身も否定させない全肯定が基本であるとしています。


人は誰もが自分のことが一番大切で、自分に一番興味があるのですから、自分のことを話してもらうことでうれしくなるのです。この本のタイトルの良い話し方とは、「いかに話すか」ではなく、「いかに聞くか」だったわけです。


「正しい話」ではなく「好かれる話」をする(p101)

人は聞くことが9割

著者は初対面の人には、相手の名前を会話の中で、何回も呼ぶようにしているという。自分の名前を言ってもらうと相手はうれしいし、自分も相手の名前を覚えることができるのです。そして、話すネタがなくなったら、「出身地」や「食べ物」や「ペット」の話に振って、相手のことをよく知ろうとするという。


また、悩んでいる人には、アドバイスではなく共感してあげるという。普通の人は落ち込んでいるときは、共感してほしいのです。話のうまい人とは、正しいことではなく、相手の求めている話をする人だったのです。


人は聞くことが9割とわかりました。永松さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・会話がうまくなる方法、それは「苦手な人との会話は避け、大好きな人と話す時間を増やす」(p5)


・苦手な人に、自分から話しかけるのはやめなさい(p88)


▼引用は、この本からです
「人は話し方が9割」永松 茂久
永松 茂久、すばる舎


【私の評価】★★★★☆(87点)


目次


第1章 人生は「話し方」で9割決まる
第2章 「また会いたい」と思われる人の話し方
第3章 人に嫌われない話し方
第4章 人を動かす人の話し方



著者紹介


永松 茂久(ながまつ しげひさ)・・・株式会社人財育成JAPAN代表取締役。永松塾主宰。知覧「ホタル館 富屋食堂」特任館長。大分県中津市生まれ。全国で数多くの講演、セミナーを実施。講演の累積動員数は延べ40万人にのぼる。経営、講演、執筆、人材育成、出版スタジオ主宰、イベント主催、映像編集、経営コンサルティング、ブランディングプロデュース、自身のセオリーを伝える『永松塾』の主宰。また、鹿児島県南九州市にある、知覧「ホタル館富屋食堂」の特任館長をつとめ、「知覧フォーユー研修さくらまつり」など、自身が提唱する「フォーユー精神」を培う研修を行っている。2019年4月、東京に自社のセミナールーム「麻布『翔』ルーム」およびコーチングプログラム「NEXT」をスタート。


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