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「糖尿病がたちまち逃げる 毎日1分習慣: 名医直伝! 血糖値セルフコントロール術」玉谷 実智夫

2024/10/17公開 更新
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「糖尿病がたちまち逃げる 毎日1分習慣: 名医直伝! 血糖値セルフコントロール術」玉谷 実智夫


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー


糖尿病患者の寿命は約10年短い

糖尿病という恐ろしい病気があります。放っておくと失明したり、腎不全で透析、場合によっては足の切断、脳卒中、心筋梗塞といった病気になるという。糖尿病の原因は、食べ過ぎ、運動不足という生活習慣病です。糖尿病の薬はありますが、一時的に症状を改善するだけのもので、食事の内容を変え、運動しなければ、血糖値は下がらないのです。


糖尿病の人はアルツハイマー型認知症が約1.5倍起こりやすく、脳血管性認知症が約2.5倍起こりやすいという。また、糖尿病の人は、歯周病である割合が多いという。結果して、糖尿病患者の寿命は、糖尿病でない方と比べると約10年短いというのです。


糖尿病は「薬の飲んでいれば良くなる」という病気ではありません(p189)

糖尿病の原因は食べ過ぎ

糖尿病になるパターンは、忙しくて食事を短時間で済ませている人、夕食でドカンと食べてしまう人などです。生活が不規則となる夜勤の多い看護師は、日勤勤務をしている看護師に比べ、糖尿病発症リスクが上昇するデータもあるという。


最近は、会社を定年退職し、家にいる時間に間食や食事量が増え、糖尿病となるケースも多いのです。


また、砂糖の多い飲み物を飲み続けたことで急性の糖尿病になることがあるという。これはペットボトル症候群と呼ばれ、疲れ、吐き気を催すことがあるという。


隠れ糖尿病のサイン・・「食後の急激な眠気」や「体のだるさ」(p23)

ながら運動のすすめ

著者の提案は、間食するなら、クルミやアーモンドなどのナッツ類、大豆などの豆類、小魚、チーズなど、糖質が少ないものを食べることです。


また、運動については、「ながら」運動を提案しています。お風呂に入りながら、バタ足をしたり、歯磨きしながら、かかとの上げ下げしたり、テレビを見ながら、上体ひねりをしたりするのです。


面白いところでは、トイレに入ったら1回スクワット。出るときに1回スクワットと小さい負担で、無理なく継続できる運動でしょう。とにかく継続できる運動を生活の中に取り込んでいくのです。


1日の終わりに1分間、その日に感じたストレスをノートへただただ書き出してみるのです(p161)

簡単に糖尿病になる

著者は糖尿病を指導する医師として食事や運動にも気を遣っていますが、それでも糖尿病の指標であるHbA1c(ヘモグロゴンエーワンシー)で5.5%を切るのは難しいという。つまり、日本人は食べ物が不足していた歴史が長かったので、食べ物が普通にある生活に適応しにくいのでしょう。


先人が苦労して、平和で食べ物の溢れる社会を築き上げてくれたのですが、過ぎたるは及ばざるが如しなのです。時々、断食でもして、食べ物のない生活をすることで、逆に健康になるのかもしれません。玉谷さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・お笑い番組を見るだけで血糖値が下がる(p178)


・薬を飲んで症状がよくなってもそれは一時のこと(p3)


・インスリンはすい臓をお休みさせてあげる薬(p56)


・フロスを使った1分「歯磨き」で歯周病が予防できる(p164)


▼引用は、この本からです
「糖尿病がたちまち逃げる 毎日1分習慣: 名医直伝! 血糖値セルフコントロール術」玉谷 実智夫
玉谷 実智夫、合同出版


【私の評価】★★★★☆(81点)


目次


第1章 正しく知っておきたい! 糖尿病のコワ~い真実
第2章 ひと目でわかる糖尿病のメカニズム
第3章 糖尿病を改善できる食事&料理の1分ルール
第4章 血糖値がみるみる下がる1分エクササイズ
第5章 糖尿病知らずの体になる1分生活術



著者経歴


玉谷 実智夫(たまたに みちお)・・・玉谷クリニック院長。1960年、兵庫県生まれ。京都大学薬学部、大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院、東大阪市立総合病院で研修した後、アメリカ国立衛生研究所に留学。帰国後、大阪大学で研究に従事し、博士号を取得。大阪大学助教授から、「生涯、患者さんに近い医者でありたい」と大学病院を退職。民間病院での勤務を経て、2008年に玉谷クリニックを開院。


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