「ゆるくても続く~知の整理術」pha
2022/11/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
習慣の力でやる
シェアハウスを運営したり、ブログを書いてぶらりと生きているというpha(ファ)さんの一冊です。pha(ファ)さんは自分でプログラムを勉強したり、不動産を購入してシェアハウスを作ったりと、好きなことを独学でやっています。その独学のコツを教えてもらいましょう。そのポイントとは、「習慣の力」でやる、「ゲーム感覚」でやる、「楽しいことだけ」やるということです。
最初の「習慣の力」でやるについては、著者はニートと自称するだけあって、一日中パソコンの前に座っていても大丈夫。だから、何か思いついたことや考えたことは、何でもすぐにツイッターやブログに書くことにしているという。それが本になったりするのです。
また、本を読んだときは、読書メモを書きます。読書メモを書くことで、読み返すことになりその本の情報が頭に定着させることができるのです。書くことで覚えるということもあるのでしょう。こうしたアウトプットの習慣を持つことで、継続的に知識を増やし、自分を成長させることができているようです。
本がネットより優れている点は、「質の高さ」と「断片的な情報ではなく、まとまった情報があること」(p95)
ゲーム感覚でやる
二つ目の「ゲーム感覚」でやるのは、楽しいからでしょう。著者はどう見ても単純な作業であってもゲーム化できるという。反対にどんなゲームでもつまらない作業にもなりうるのです。ゲーム化の具体的方法としては、達成度を記録して見える化したり、自分にご褒美をあげたり、他人と比較して競争することなどが紹介されています。
それにしては著者は会社員時代は、あまり仕事をしないようにしていた社内ニートであったといいます。自分で好きなことをやるようになって、ゲーム感覚でやることの大切さに目覚めたのでしょう。
人生は世界最大規模でやろうと思えば何でもできる自由度MAXの超オープンワールドゲーム(p17)
楽しいことだけやる
三つ目の「楽しいことだけ」やるというのは、人それぞれ対象は違うと思いますが、「自分自身のため」「自分が好き」ということは自分が決めたのですから、やるのです。自分がやりたいことのために勉強が必要であれば、勉強をするし、厳しい練習が必要であれば練習するのだと思うのです。
そして、それでもやる気が出ないときは、カフェにまで行って数百円払ったり、食事や風呂や散歩をするという。寝ること意外の行動で、気分を変えるのです。
人から言われたのでもなく、みんながやっているからというわけでもなくpha(ファ)さんはプログラムに感動したからプログラムをやるし、シェアハウスが面白いと思うから、シェアハウスを運営しているように見えました。
pha(ファ)さんは私に似ていると思いました。好きなことには一点集中できるタイプなのです。pha(ファ)さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・お気に入りのキュレーター的な人を数十人くらい持っておくと、ネット経由で情報を得るのがすごくはかどる(p91)
・今月は本を20冊読んだ・・・最初から最後までちゃんと読んで勉強になったと言える本は、せいぜい2,3冊くらいなものだ(p101)
・まったく知らないジャンルについて勉強するときは、本を最低3冊読む(p72)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
第1章 情報を整理するインプットの技術
第2章 頭を整理するアウトプットの技術
第3章 だるいを解消するモチベーションとスケジュールの技術
付録 教養が身につくマンガガイド
著者経歴
pha(ファ)・・・1978年生まれ。大阪府出身。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。28歳のときに会社を辞めて上京。シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人。元「日本一のニート」
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