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「なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?」西 剛志

2022/10/05公開 更新
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「なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?」西 剛志


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

 脳科学者が教える脳のバイアスです。タイトルの「なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?」の答えは、人それぞれ脳のバイアスが違うからです。したがって、うまくいっている人は、相手の脳のバイアスに合わせることができる人であり、うまくいかない人は、相手の脳のバイアスに合わせることができないということです。


 面白い例では、結婚記念日を忘れた夫、彼女の髪型の変化に気づかずに、ムッとされた彼氏がいます。これは女性が大切にしていることと男性が大切にしていることが違うからでしょう。女性とうまくやれる男性とは、女性が好きな雑談に付き合ってくれる人であったり、女性を褒めてくれる人なのです。


・掃除しながら電話できない男、掃除しながら電話できる女(p73)


 やはり人それぞれ脳にバイアスがあり、それを理解したうえで、否定しないことが大事です。この本で紹介しているバイアスを見ていきましょう。


 最初に出てくるのは、脳の視覚タイプ、聴覚タイプ、体感覚タイプです。例えば、プレゼントを渡すのであれば、相手が視覚タイプなら見栄えのよいプレゼント、聴覚タイプならメッセージを付ける、体感覚タイプならハグしたりしてから渡すとよいでしょう。


 次に出てくるのは、人から影響されて作られるバイアスです。暗示のようなものでしょうか。例えば、親や先生からダメ出しされて「何もしないほうが安全」と考える現状維持バイアスがあります。


 同じように、お金持ちは悪い人という確証バイアスが働くと、お金持ちになる行動に無意識にブレーキをかけてしまうこともあるそうです。このように自分の心が簡単にバイアスがかかってしまうということを理解しておく必要があるのでしょう。


・バーナム効果・・自分に都合のいい情報しか印象に残らない(p162)


 日本人は相手の立場にたって考えることができる民族だと思っています。そうはいっても日本人には聞こえる虫の音が聞こえ、欧米人には聞こえない、と説明されても本当なの?と思ってしまうこともあるでしょう。やはり人それぞれどのようなバイアスが存在するのか、私たちは学ばなければ理解できないことも多いのです。


 バイアスに振り回されないように多くのバイアスを紹介してくれるのでありがたい一冊でした。教科書的な内容でしたので、★3とします。西さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・女性は感情をともなったストーリーとしての記憶・・・記憶が長く残る(p80)


・木を見る西洋人、森を見る東洋人・・分析思考(森を見ずして木を見る)と包括的思考(森ばかりを見る)(p95)


・関係性を重視する日本人。あまり重視しない欧米人(p104)


・温暖な気候で育った人のほうが、社交性や協調性の高い人が多い(p126)


・うまくいく人・・親身に接するし、物腰もやわらかい・・相手に合わせて柔軟に対応する(p210)


▼引用は、この本からです
「なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?」西 剛志
西 剛志、アスコム


【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

第1章 「脳」に操られる世界
第2章 「体」に操られる「脳」
第3章 「環境」に操られる「脳」
第4章 思い込む「脳」
第5章 結局人は、わかりあえない生き物である



著者紹介

 西 剛志(にし たけゆき)・・・脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表。LCA教育研究所顧問。日本の脳科学者20人のひとり。1975年、宮崎県高千穂生まれ。東京工業大学大学院生命情報専攻修了。2002年に博士号を取得後、知的財産研究所に入所。2003年に特許庁に入庁。大学院非常勤講師を兼任しながら、遺伝子や脳内物質など最先端の仕事を手掛ける。その後、自身の夢を叶えてきたプロセスが心理学と脳科学の原理に基づくことに気づき、2008年に世界的にうまくいく人達の脳科学的なノウハウを企業や個人向けに提供する会社を設立。。


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