【書評】「「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた」ハック大学ぺそ
2022/03/30公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(87点)
要約と感想レビュー
「説明が上手い人」がやっていることをまとめた一冊です。最初から、相手が聞きたいこと、知りたいことを説明せよ!とど真ん中のポイントからはじまります。だいたいの概要を知りたい人に、だらだらと最初から経緯を説明したら怒られるだろうし、専門家で細かいところを知りたい人に概要だけの生半可な知識で説明しても意味がないのです。
仕事で説明するときに最悪のケースは、相手から細かいところの説明や意見を求められオドオドしてしまうことでしょう。準備不足が一発でバレてしまいます。不思議なものでプレゼンを聞く人は、資料や説明者の雰囲気で事前の準備レベルがなんとなくわかってしまうのです。そしてツッコミどころがなぜか、目に入ってくるのですから、説明者は手を抜けないのです。
・大事なことは「私が何を伝えたいか」ではなく「相手が何を知りたがっているか」(p14)
そして、説明力は実際にアウトプットすることが大事であり、改善と練習を繰り返すことで向上していくと、当たり前のようなコツが続きます。抽象→具体の構成にする、冒頭で概略を説明する、中学生でも通じる単語を使う、資料は最初から読み上げるななど、「そりゃそうだ」というコツが続くのですが、こうした基本さえできない人が多いということなのでしょう。
数字を入れたり、具体例を示したり、相手の期待値をちょっと超えるところを目指すのが王道です。チャンネル登録数25万人のYoutuberだけあって、ポイントを絞ったわかりやすい説明が素晴らしいと思いました。
・「抽象→具体」・・・冒頭に概略(ダイジェスト)をつけるのも効果的です(p85)
Youtuberから商業出版というのが時代の流れなんだろうな、と思いました。Youtubeで当たったネタを書籍として出版することで、ある程度の内容の質と書籍の販売数が見込めるのでしょう。大事なポイントだけに絞り込んで最近読んだ説明関係の本では一番わかりやすい本でした。★4とします。
ぺそさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「事実」と「自分の解釈」をわける(p52)
・「具体例」や「体験談」・・・定量データを示した後で、「つまり・・・」・・・断然わかりやすくなります(p76)
・説明の冒頭ではっきり「宣言」する・・・承認をいただくためのご説明をします(p109)
・専門家以外には「中学生でも通じる単語」を使う(p122)
・プレゼン資料は1ページ目から読むな(p198)
・可能な限り相手にカスタマイズした部分を作成し、プレゼンでもそこを強調(p207)
・「一人ツッコミ」・・・このグラフ、よく見ると・・へこんでいるように見えますよね?なぜなんでしょうか?」こんな風に展開(p175)
【私の評価】★★★★☆(87点)
目次
1章 説明下手な人にありがちな4つの特徴
2章 「結局、何が言いたいの?」と言われなくなる方法
3章 「話がダラダラ長い」と言われてしまう人のためのメソッド
4章 相手になかなか納得してもらえない人のためのメソッド
5章 相手を思い通りに動かすテクニック
6章 手ごわい相手に「YES」と言わせるテクニック
著者経歴
ハック大学ぺそ・・・1988年生まれ。主にYouTubeチャンネル「ハック大学」を通じて、仕事術、キャリア戦略などビジネスに役立つ情報を発信。チャンネル登録者数は25万人を超える。チャンネルにアップされた動画のなかでも、説明に関する動画は人気のコンテンツ。専業YouTuberではなく、普段は外資系金融機関に勤める現役のビジネスパーソンで年収は約2,000万円。
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