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「バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則」柿内 尚文

2022/01/21公開 更新
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「バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則」柿内 尚文


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

 「伝え方が9割」ということを教えてくれる一冊です。著者は書籍の編集をしながら、コピーライターとし企業のコンサルも行っています。タイトルの「バナナの魅力を伝えてください」と同じように、意図的に「質問」から入るところが多い印象でした。


 例えば、
 売れる店では、何を伝えているのか?
 「おーいお茶」の前の商品名は?


 このように質問することで、心に残るようなインパクトが読者に伝わるのです。ちなみに答えを知りたい人は、本書をご購入ください。


・ある人気の八百屋さん。このお店では普通はあまり伝えない「あること」をお客さんに伝えている・・いったい何でしょうか?(p3)


 商品の名前を変えるだけで、何倍、何十倍も売上が増えたという例は数多くあります。意外性を加えたり、ダメな部分を先に伝えたり、他のものと比較したり、たとえ話をしてあげたり、権威を利用するなど伝え方には法則があるのです。


 伝え方に絶対という法則はありませんが、より効果的な伝え方を意識することで、より良い結果を得られる可能性が高まるのは間違いないでしょう。例えば、車や家電製品など顧客が多くの商品を比較して買う場合、あえてダメなことを伝えることで顧客の信頼を得て、選んでもらえるということもあるのです。


・比較・・・ダメなところを伝えることで、良い部分を引き立たせる(p90)


 私がこの本で一番印象的だったのは、すぐに怒る人への対応です。あなたならどうしますか?下手にでますか?対抗しますか?逃げますか?上司なら逃げられませんよ。


 著者の答えは・・・・・ビクビクせずに、その人がなぜすぐ怒るのかを研究するということです。もちろん態度には出すわけではなく、研究者として発言を記録しながら対応すれば気持ちが楽になるのではなか、ということです。最終的に報告書としてまとめると面白いのかもしれません。


 伝え方については学びに終わりがないようです。皆さんもこの本で学んでいだたきたいと思います。柿内さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・人は伝えてもらわないとわからない(p11)


・性格と仕事は切り離せ・・お笑い芸人が・・・プライベートでは物静か(p18)


・編集者は取材の中で、テーマを「広げる」「深める」(p55)


・上司に評価されていない彼の場合は、頻度を高めて、上司に報告や相談をすればいいんです(p42)


▼引用は、この本からです
「バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則」柿内 尚文
柿内 尚文、かんき出版


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

第1章 人は、正しいかどうかではなく「伝わったこと」で判断する
第2章 「伝わる」は7階建て構造
第3章 伝える技術 伝わる技術
第4章 「伝わる」人が実践している4つの行動 伝え上手な人はムダな努力をしない
第5章 「伝えるのが面倒な人」への対応策



著者経歴

 柿内 尚文(かきうち たかふみ)・・・編集者、コンテンツマーケター。1968年生まれ。東京都出身。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム取締役。長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した累計発行部数は1000万部以上。


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