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「人と人とのつながりを財産に変える オンラインサロンのつくりかた 」中里 桃子

2021/10/20公開 更新
本のソムリエ
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「人と人とのつながりを財産に変える オンラインサロンのつくりかた 」中里 桃子


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

本のソムリエは社内で勉強会を企画したりしていたので、オンラインサロンってどうよ、と手にした一冊です。著者は六本木ビブリオバトルで毎月100人を集めていた経験をもとに、30社のオンラインサロン設立に関わってきたという。


有名人のオンラインサロンに数万人の会員が集まり、オンラインサロンを立ち上げたい!という人からの問い合わせが引きも切らないという。コロナ禍の影響でオンラインにも抵抗が少なくなってきているので、場所を選ばないサロンは、ますます一般的になっていくのでしょう。


・オンラインサロンの4つの機能
 1限定コンテンツや有料コンテンツの配信
 2マッチング・出会いの場
 3ゆるやかな企業体(仕事がもらえる)
 4ギルド型の相互扶助


意外だったのは、オンラインサロンといっても、オーナーが先生になってメンバーを教えるノウハウ型サロンもあれば、オーナーは場を提供するだけのビジョン型サロンもあるということです。そして著者のおすすめは、ビジョン型です。


ノウハウ型ではオーナーが教えるばかりでオーナーの負担が大きいのですが、ビジョン型ではメンバーを巻き込んで大きなプロジェクトを動かしていけるというのです。好きな仲間たちと一緒に目標に向かって活動することは、仕事ではなく遊びのような楽しさがあるのでしょう。


・「お金を払ってでも働きたい」という価値観(p23)


仕組みについてはこうした本で徹底的に学ぶ必要があるのでしょうが、最後はいかに魅力のある会にできるのかだと思いました。それは、安心できる自分の居場所なのか、それともプロジェクトをメンバーとして動かしていける楽しさなのか、自分を成長させてくれる機会なのか。


倫理法人会の経験からいえば、その会のビジョンと自分の居場所、役割分担と定期的な活動と魅力的なコンテンツとバランスが大切なのではと感じました。中里さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・テーマとターゲットが設定できれば、おのずと月額(客単価)も決まってきます(p39)


・数万円~数十万円の高額なセミナー費用を支払って参加する人と、数千円でオンラインサロンに入会してくる人では、モチベーションはかなり違います(p89)


・ビジョンを掲げて「一緒にやろう」と誘います。サロンへの参加の目的をスキル習得以外にすると、会員が集まりやすくなります(p29)


・ビジョン型オンラインサロン・・・「オーナーがすべてをまとめなくてもよい」と割り切ってみましょう(p62)


・自分のオンラインサロンがある程度(30~50名)になってくると、同じくらいの規模のサロンを持つオーナーや本の著者を呼んで、対談やセミナーを開くことができます(p153)


・「第○期」というように区切りをつけられる形で会員を募集・・・「同級生」が一定数いるという状態になり、自然と連帯感が生まれます(p81)


▼引用は、この本からです
「人と人とのつながりを財産に変える オンラインサロンのつくりかた 」中里 桃子
中里 桃子、技術評論社


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

第1章 オンラインサロンとは?
第2章 どんなサロンをつくるか決める
第3章 コンセプトとビジョンを考えよう
第4章 オンラインサロンのコンテンツづくり
第5章 オンラインサロンの会員募集
第6章 オンラインサロンの運営手順
第7章 オンラインサロンの運営・集客を効率化する
第8章 オンラインサロンの月会費以外の売上をつくる



著者経歴

中里桃子(なかざと ももこ)・・・1982年佐賀県生まれ。オンラインサロン運営を専門としている株式会社女子マネ代表取締役。広告・イベント会社勤務を経て独立。2013年に立ち上げた読書会は、半年で毎月100名を超えるイベントに成長。現在は、個人・法人20社以上のコミュニティマネージャー・顧問として活動中。「コミュニティ・オンラインサロンの作り方」講師として登壇。ビジョンは「愛情表現をするように仕事をする人で日本をいっぱいにする」こと。


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