「ネット個人輸出の成功マニュアル eBayで 100万円稼ぐ!」志村 康善

【私の評価】★★★★☆（84点）

要約と感想レビュー

日本と海外の内外価格差

趣味でeBay輸出をはじめて、独立したら収入4倍になった著者が教える個人輸出のコツです。現在著者は、個人輸出スクールで教えることで月間利益50万円以上の卒業生を多数輩出しているのです。著者が個人輸出をはじめたきっかけは、フランス出張で日本との内外価格差に気づいたからです。日本で5万円のレンズが、フランスでは11万円で売られていたという。

eBayで儲かるのは中古品でカメラやレンズの他、日本刀や鎧兜、屏風などの美術品や、万年筆などの文房具、ギターなどの楽器、高級腕時計、80年代や90年代のテレビゲーム、ポケモンカードなどのおもちゃ類、フィギュアやアニメキャラクターグッズ、アニメの限定DVDなどだという。

利益単価が3000円から1万円くらいが狙い目で、それ以下の利益単価であれば、取り組むカテゴリーの変更を検討したほうがいいという。

フランスに出張してまず驚いたのが・・・Nikonの中古レンズが置いてあったのですが・・・日本なら5万円位ですが、現地の価格は11万円位（当時レート）だったのです（ｐ15）

1万人以上の日本人がeBayで売っている

著者が個人輸出をお勧めするのは、外国との取引ということで抵抗があるのか、日本人出品者が少なく、参入の余地が大きいからです。eBayで日本関連商品を売っている日本人は約1万5000人で、一人平均100個の商品を販売しているという。

この数字は1万人が稼いでいるとも言えると、1万人しか稼いでいないとも取れます。著者の感覚としては、自分の成功と教え子の実績からもまだまだ参入の余地があるとしています。また、「あなたが日本人だから買った」という外国人も多く、日本人であるということだけで信頼してもらえるのです。

ただ、好きな商品があっても、それがeBay輸出で儲けにつながらない場合もあります。試行錯誤することで、好きになれそうで、かつ稼げるジャンルを探していくしかないのです。

日本関連商品の販売動向・・・わずか2.5％の日本人出品者で、30％前後のマーケット・「シェアを握っている（ｐ31）

同じ趣味を持つ外国人と交流できる

好きなジャンルなら、月数万円程度なら楽しみながら稼げそうだと感じました。また、同じ趣味を持つ外国人と交流できる点が興味深い。出品だけならリスクも小さく、外国人と交流してみるという意味でも選択肢としてありだと思います。

実務者ならではの解説も詳しく親切な一冊だと思いました。志村さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・趣味で好きなことであれば、長く続けることができ、売り手の情熱も伝わります。品物を通じて、趣味を同じくする外国人と心の交流ができ、趣味と実益を兼ねることができるのです（ｐ3）

・YKさんは、撮影、保管、梱包、発送という業務を外注業者に委託して、自身の活動は人に任せられない仕事や、仕入れ、そしてお客さんからのメール対応に特化しています（ｐ84）

・検索結果・・・販売実績ある出品者が優遇される・・・長期在庫を放置せずに、出品して一定期間経過しても売れない品物は、機械的に値下げして、できれば損しない程度の価格で売り切ってしまうことが大切です（ｐ256）

▼引用は、この本からです

志村 康善、ビジネス社

【私の評価】★★★★☆（84点）

目次

第1章 魅力あふれる「ネット個人輸出」の世界
第2章 世界から求められる日本の品々
第3章 アマゾンvsメルカリvsヤフオクvseBay
第4章 私の実践! とっておきの商品仕入れ術
第5章 ネット個人輸出のリアル販売ノウハウ
第6章 失敗しないために! 成功者だけが知っているマル秘・豆知識

著者経歴

志村 康善（しむら　やすよし）・・・クールジャパン個人貿易学院学院長。1975年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、税理士事務所等に勤務し、世界各国の国際会計業務に従事。2009年、海外出張の際に内外価格差に気づくとともに、「趣味」でeBay輸出に成功。独立5か月目に収入4倍増を達成し、その経験をもとにeBayスクールの講師をスタート。

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