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「夢は目標ではなく、成長の手段である。」藤田聰

2021/03/31公開 更新
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「夢は目標ではなく、成長の手段である。」藤田聰


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

会社員の市場価値

著者はかつて転職支援会社で元山一証券従業員の年収が極端に下がってしまった現実を見て、会社員の市場価値を高めることの重要性に気づいたという。会社員として出世する能力と良い転職ができる能力との間には、大きな差があるのです。


そこで著者は市場価値測定研究所を設立し、会社員のキャリア設計に役立ててもらうことを考えました。この本の巻末には、推定年収を算出する簡易の市場価値測定テストが添付されています。(ちなにみ私は1000万円くらいでした)


・私はこのテストを15年以上続け、「どうすれば効率よく市場価値が上がるのか」を分析してきた。結果、市場価値を上げる最速の方法は「夢」を持つことだとわかった(p6)


「夢」を持つことで成長できる

面白いのは、すべての能力の起爆剤は「夢」を持つこと、未来を思い描く力だという。つまり、本気で達成したいと思える自分の未来やキャリアを具体的にイメージすることなのです。将来イメージさえででれば、メンタルが強くなるし、時間の使い方もうまくなり、リーダーシップを取ることができるようになるのだという。市場価値を上げるのはプレゼンや情報収集やタイムマネジメントといった単なるスキルではなく、将来計画を持つことなのです。


仮に今の会社で「役員クラスになる」という計画を立てれば、その実現に向けて就業時間外で各々セミナーを受講したり、日々の仕事で努力を重ねることになるのです。何もせずに「役員クラス」になれるとしたが、それは偶然ということなのです。


・ワーク11「10年後の私」をイメージしよう(p116)


将来をイメージする

自分の特性や将来をイメージするワークは見慣れたものですが、こうしたワークで自分の将来計画について考える時間を取れることが貴重だと思いました。なぜなら、将来のイメージなくして行動の変化はなく、行動の変化なくして未来は変わらないからです。


高いセミナーに参加しなくても、この本のワークで代替しても十分だと思います。ストレッチゴールという、手を伸ばしてジャンプするとギリギリ指先が届くような目標を設定しましょう。藤田さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・魅力的なビジョンを描くことは、組織の結束力を高めるのに役立つ。ワクワクするようなビジョンを掲げると、メンバーは共感し、団結する(p62)


・ワーク1出会い Q1.あなたが今まで出会った人の中で、一番影響を受けた人物は誰ですか?(p83)


・3つの側面から理想像を描く・・・経済的側面、社会的側面、文化的側面(p113)


・習慣化は面倒なことである、そう考える人も多いだろう。だが、面倒だからこそ、一度自分の身の回りの人、信頼できる人に、ビジョンや行動計画を宣言してみてはいかがだろうか(P146)


▼引用は、この本からです
「夢は目標ではなく、成長の手段である。」藤田聰
藤田聰、ダイヤモンド社


【私の評価】★★★☆☆(78点)


目次

はじめに 自己成長に必要なのは夢。それ以外は取るに足らない
第1章 成長の前提となる市場価値測定
第2章 明確な夢があなたの市場価値を上げる
第3章 誰でもできる明確な夢の描き方
おわりに
巻末付録 市場価値測定テスト コンパクト版



著者経歴

藤田 聰(ふじた さとし)・・・株式会社企業変革創造代表取締役社長。市場価値測定研究所所長。慶應義塾大学大学院経営管理研究科専修(修士課程)。日本IBM、組織人事コンサルティング会社役員を経て独立、現職。大手ヘッドハンティング会社の業務委託を請け負っていた頃、経営破たんした山一證券元従業員の年収査定を行う。ほぼ全員の年収が極端に下がり、ビジネスパーソンの市場価値を客観的に測定する必要性に気づき、市場価値測定研究所を設立。市場価値を数値化したモデル「市場価値測定テスト」を開発し、1998年の第一版リリース後、15年以上にわたって展開している。日立製作所、パナソニックなどをはじめとした大企業で働くビジネスパーソンのキャリア設計に携わる。


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