【書評】ビビリでも成功できる「どん底から学んだ人生を劇的に好転させた53の「突破力」」宮本吉裕
2020/12/18公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
本気で生きていく覚悟
著者は貧しい母子家庭に育ち、高校中退で働きはじめました。20歳のときには血液の病気で長期入院し、最終的には骨髄移植で命を永らえました。それまでは仕事もいいかげんで職を転々としていましたが、生きるか死ぬかの経験をしたことで本気で生きていく覚悟をしたという。
人脈がないのは当たり前で、その人の会社、年齢、出身地、出身校、友達、趣味など、本人から聞いた話と周りから聞いた情報を、一つひとつ点を糸で結ぶように連想して、「同じ出身校の人はいないか」「共通の友人がいないか」と探していったというのです。
そして、難しいゴールを設定するのではなく、まずは「毎日たった10分、必ず勉強する」と決めて、やり切るのです。少年野球で身に付いた「朝活=朝勝つ習慣力」も効果的だったという。
「失うものなんて何もない!」と本気で生きていくことの覚悟を決めました。この23歳の決断が、今思い返せば「人生の岐路」になりました(p5)
マイナス面をプラスに変換
面白いのは著者が自らをビビリで大雑把である、と解説しているところでしょう。ビビリだから、石橋を叩いて渡るけど、超高速で叩く。大雑把だから全体を俯瞰する力が磨かれた。自分のマイナス面を、プラスの特徴として良い面を引き出しているのです。
そして「この人の良いところは何だろう」「この人のために、自分は何ができるだろう」と相手に興味を持ち、心を通わせ、関係を育む努力をするという。自分が「人の役にたっているか」を考えれば、類は友を呼ぶというように良い人脈が広がるというのです。
慎重になりすぎて行動ができないでいれば、すぐに動ける直感派の行動力があるライバルに追い越されてしまいかねません。・・・「高速で石橋を叩いて渡る力」が必要なのです(p103)
全力で取り組めば何とかなる!
こんな私でも、覚悟をもって与えられた仕事に全力で取り組めば何とかなる!という思いが伝わってくる一冊でした。世の中を見渡せば、成功するための方法は、誰かが教えてくれるものです。成功している人をパクったり、成功した人から教えてもらい実行することが大事なのでしょう。
著者の学びは、まずはお手本になる人を見つけ、その人物を「徹底的にパクる」こと。そして、身近な人よりも、目上の「経験豊富」な人に相談することなのです。宮本さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・転職を希望する理由として、「給料が安い」「社風が肌に合わない」・・・本質は自分にとって都合の悪いことが大半です。苦しい、面倒くさい、向き合いたくない。そんなネガティブで重く冷たい先に本質が隠れています(p19)
・職人の世界では、一つの仕事ができるようにならなければ、次の仕事を教えてもらうことができません。ですから、任された仕事に全力で取り組み、仕事を覚え「信用」を得ることでしか次のステップに進めない世界です(p57)
・私が不動産を探すとしたら、農協の職員や銀行の営業担当、生命保険の営業マンに不動産を探している旨を伝え探してもらいます・・・実際に取引が決まれば、銀行員からは融資を受け、生命保険の営業マンには物件の火災保険に入り、農協の職員でしたら積み立て預金や保険に入ってあげることもできます(p135)
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
序 章 不遇だから掴みとれた「突破力」
第1章 変化の土台を作る「思考力」
第2章 他人を巻き込む「情熱力」
第3章 どんどん加速する「習慣力」
第4章 最速で出世する「仕事力」
第5章 最速で駆け上がる「人脈形成力」
第6章 折れない心を作る「マインドセット力」
著者経歴
宮本 吉裕(みやもと よしひろ)・・・スマシア株式会社代表取締役(内装工事、総合リフォーム工事)。幼少時、母親が離婚を繰り返し破産。高校入学後3カ月で中退し、16歳で単身上京。職業を転々とし、故郷に帰り建設会社で働き始める。20歳で難病「再生不良性貧血」が重症化し生死を彷徨う。母親がドナーとなり骨髄移植が成功。放射線治療を受けながら働き、27歳で「宮本内装」を設立。
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