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砕石地盤改良工事「住宅地盤イノベーション: 地方の土木会社が挑んだ17年の軌跡」尾鍋 哲也

2020/11/29公開 更新
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「住宅地盤イノベーション: 地方の土木会社が挑んだ17年の軌跡」尾鍋 哲也


【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

竪穴に砕石を圧入

通常、住宅地盤改良というとコンクリートパイル方式が普通ではないでしょうか。コンクリートパイル方式では、ボーリングで穴をあけて、先を地盤改良したうえで、コンクリートパイルを設置します。


本書の方式では、竪穴に砕石を圧入することで工期を短縮し、従来方式と同等程度のコストで地盤改良する方式を開発しています。地盤によっては残土が出さずに竪穴を掘削することも可能なのです。


スクリューもないただの鉄の筒なので土は地上へは出てきませんが、ケーシングは地中へ入っていくのです・・・土はケーシングの周りに押し付けられていたのです(p144)

新しい締固め方法

まったく新しい方式のため、パイロットプラントの製造費用の捻出に苦労されています。最終的に従来方式と同等程度のコスト削減を可能としたのは、奇跡に近いと感じました。


途中、施工管理システムを開発していた会社が倒産するなど、山あり谷ありは新規開発ならではでしょうか。こうした努力が成果として認められ、むくわれる社会であってほしいな、と思いました。尾鍋さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・締固め方法は、ケーシングの一番下のプロペラのようなものを回転させながら、砕石を厚さ10センチとごに、一定の圧力で押さえつける方法です(p74)


▼引用は、この本からです
「住宅地盤イノベーション: 地方の土木会社が挑んだ17年の軌跡」尾鍋 哲也


【私の評価】★★★☆☆(70点)


目次

第1章 田舎の土建屋が、住宅の地盤改良へ参入
第2章 出会いと決断
第3章 不可能への挑戦
第4章 第1号施工代理店と契約
第5章 さらなる試練を乗り越えて
第6章 持続可能な社会を目指して



著者経歴

尾鍋哲也(おなべ てつや)・・・株式会社尾鍋組代表取締役。1962年2月、三重県松阪市生まれ。三重大学卒業後、三重県内の建設会社へ入社。土木工事の現場監督を経て26歳のときに、父親が経営していた公共土木工事を行う尾鍋組へ入社。エコジオ工法協会会長


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