【書評】「20代で身につけたい働き方の基本: 「君がいてよかった」と言われる仕事のルール」小杉樹彦
2020/05/13公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
よい仕事をしている人とは
息子が新社会人ということで手にした一冊です。20代というと失敗も多いかもしれませんが、何でも学びになるし、まさに青春でしょう。
先輩の仕事の真似をし、自分の限界を知り、新しい世界を知っていく。この本では「よい仕事をしている人は・・」という形で、仕事のルールを教えてくれます。
よい仕事をしている人の特徴は、純粋に「聴き上手」で営業がうまいという。また、よい仕事をする人は遊ぶように働き、マイペースなハイペースを貫いているというのです。
読書は、よい仕事をする人にとっての潤滑油である。すこぶる質の高い投資ができる。私は、新刊書を含めて月に10冊ほどの本を読んでいる。お金に換算すると、飲み会の2~3回分にも満たないだろう。実に、コストパフォーマンスのよい情報収集の手段と言える(p64)
メンターは竹中平蔵
著者はAO入試専門、院試専門の教育を提供するというニッチな市場で成功しているようです。こうしたニッチな市場で勝負するにあたっては試行錯誤があったはずです。顧客を集めることに苦労したかもしれない。コンテンツの作りこみに苦労したかもしれない。
著者は失敗・苦労もあったが、もっとも大きかったのはメンターとして竹中平蔵と出会ったことだという。人との出会いがいかに大きいのか、それは出会った人にしかわからないのでしょう。
20代を振り返ると、失敗の連続だった。しかし、たった一つだけ「よくやった」と自分を褒めてあげたいことがある。それは、心から尊敬できる「メンター」を見つけたことだ(p37)
メンターは竹中平蔵
「10分前行動」や約束している時間の30分前に必ず行くなど、仕事のルールとしては標準的なものでしたが、20代は標準的なことをしっかり身に着けることが求められるのでしょう。当たり前だからこそ、当たり前のことを当たり前にできる人がよい仕事をする人なのだと理解しました。
小杉さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・エリートとは、「小さな失敗」を繰り返した人・・失敗を重ねていくうちに、自分の勝ちパターンは必ず見えてくる。そのことにいち早く気づいた人が、よい仕事にありつけるのだ(p125)
・値切りには安易に応じないようにしている。「ところで、もう少し割引してもらえませんかね?」などと、相手からすり寄られた時点で取引は中止している(p59)
・よい仕事をする人も悪口を言うことはある。だが、それらの多くの人は、「本人のいないところでは悪口を言わない」ということを鉄則としている(p29)
・私たちは、この体験の蓄積によって人間形成がされている・・自分への投資として体験を積むことが一番となる。未知なる地へ旅に出よう。映画などを観て笑い、泣いてもいいではないか・・・ワクワクするような体験をして、いつまでも記憶に残る思い出をつくろう(p62)
・選択肢は三つ用意する・・・「AパターンがダメならBパターン、BパターンがダメならCパターン」というように、よい仕事をする人は何重にも保険をかけている(p189)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
プロローグ 「よい仕事」を追求する
第1章 人間関係―「距離感」を制す者が人づきあいを制す
第2章 お金―いくら稼いだかより「どう使ったか」
第3章 健康管理―無理をしないのは一生働き続けるため
第4章 キャリア―未来の「不確実性」と向き合う
第5章 生産性―テクニックを「使えるスキル」に変える
エピローグ 「当たり前」の反対とは?
著者経歴
小杉樹彦(こすぎ たつひこ)・・・株式会社Brave New World 代表取締役CEO/上武大学 ビジネス情報学部 助教。慶應義塾大学大学院修了後、教育業に従事。10~20代を中心に3000人を超える若者のキャリア支援を行う。現在は教育評論家としてNHK、日経BPなどTVから雑誌まで幅広いメディアで活躍中。
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