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「「グズグズ癖」とキッパリ手を切る200のアイデア」野間健司

2020/03/06公開 更新
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「「グズグズ癖」とキッパリ手を切る200のアイデア」野間健司


【私の評価】★★★☆☆(79点)


要約と感想レビュー

著者はモチベーショントレーニング、モチベーション心理学の勉強会を開催しています。モチベーションとは感情であり、感情は技術によって作り出すことができるという。この本ではそうした技術を200個紹介しているのです。


例えば、失敗したとしても、失敗を「学習」または「成長」という言葉に置き換えてみること。退路を断つこと。または、人生で欲しいものを100個書き出して、大きな目標を目指してみるなど、成功法則の本に書いてあるような内容です。


・戦略1:行動に「意味づけ」を明確にして・・
 戦略2:テキパキ行動できるような「感情の状態・・
 戦略3:行動を阻害する心理的要因を取り除く
 戦略4:新しい行動パターンを習慣化(p20)


面白いと思ったのは、グズグズする人にはグズグズする理由があるという点です。失敗するよりも、先延ばしにしてグズと言われるほうがましだという心の深いところにトラウマがある場合があるという。例えば、期限が決まっていないとすぐ実行できないのなら、無理やりにでも期限をつけるという方法があります。


もし、「エネルギー不足型」の場合は推進力を強化するために、暗いネガティブなテレビは見ないようにしたり、自分が飛び越えられる高さに目標を設定してみます。昨日より何かひとつでも学習したら自分を褒めようというように、心の中から改善していくのもよいでしょう。新しいことをやる時には、3回失敗することを計画の中に織り込んでおくのも、エネルギー不足にならないように準備しておく対策です。


・回避パターンには、チャレンジしない(自信を失いたくない)、決断をしない(責任を取るのが怖い)・・過剰行動パターンには、完璧にやろうとする(つねに有能な自分でないと不安)・・言い訳をしたり人のせいにする(他人を攻撃する)といった行動があります(p149)


自分に完璧を求める人が自分が完璧でないがゆえに、他人にも完璧を求めて攻撃するのと同じように、心の奥には不安・恐怖といったものがあるのだと思いました。そうした人は、計画の段階で「最悪の事態」を想定しておいてもいいのです。


そうした心の奥にある感情とうまく付き合いながら、私たちは生きていかなくてはならないのです。この本の200個のアイデアでうまくコントロールしていきたいものです。野間さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・日本一のレストランでランチをしよう・・・彼らの作る料理やサービスを通して、彼らが自らに課している人生の基準を見て、感じることができます(p53)


・グズを克服した未来の自分をイメージ・・イメージがわかない場合は、グズグズしないでテキパキ掃除している人をじっくりと観察してみましょう(p35)


・グズの人は、自分に対して「私は絶対に○○してはならない」といった強い禁止命令を出しています(p144)


・上司に叱られたら、胸を張って、一歩前に出て、さわやかな表情で、いつもの2倍の声の大きさで「わかりました!すみません!」と言いましょう(p105)



野間健司、CCCメディアハウス


【私の評価】★★★☆☆(79点)


目次

CHAPTER 01グズグズ癖の習慣的なパターンを認識する
CHAPTER 02グズグズ癖から抜け出すエネルギーを創り出す
CHAPTER 03「行動したくなる感情」を瞬時に創り出す
CHAPTER 04行動を妨げる心理的要因(ブレーキ)を取り除く
CHAPTER 05計画的×生産的に行動する
CHAPTER 06新しい行動を習慣化する


著者経歴

野間健司(のま けんじ)・・・・モチベーショントレーナー。1964年、岡山県生まれ。中央大学法学部卒業後、米国企業数社の日本法人設立に参画した後、大手コンサルタント会社で20年以上にわたり組織風土の変革に取り組む。現在は社会人大学でモチベーショントレーニングや講演を行うかたわら、ボランティアで毎月モチベーション心理学の勉強会を主宰している


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