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「人生が再生する鳳凰メソッド」江島直子

2020/03/04公開 更新
本のソムリエ
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【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

4人家族で共働きの著者は忙しく、夫も自分を助けてくれず、イライラする毎日だったという。収入も十分ではなく、夫婦喧嘩が絶えず、子どもに対してもきつく当たっていた著者は、ついに離婚届を出すことになったのです。離婚届を出そうと窓口に向かったとき、なぜか著者は駅前の書店に入り、一冊の自己啓発本を手に取ったという。その本には、周囲の人にイライラするのは自分に原因があると書いてあったのです。「そんなことがあってたまるか!」と著者は感じたという。


ところがその本に書いてあるとおり、自分の好き嫌いを優先していい、頑張らなくていい、と考えるようになったら著者は心が軽くなっていったという。そうしたら何と、龍が出てきたという。そして龍は、著者にアドバイスをしてくれるようになったのです。著者はありのままの自分で生きると決意したときに、子どもの頃から龍が見えていたことも、こうして公言することにしたのです。そして今では龍は脱皮して、鳳凰にまでなってしまっているという。


それまで著者は感情を隠して生きてきたので、ありのままの自分で生きたいと決めた時に、「どれが自分の本音なのか?」がわからなくて困ったという。自分らしく「感情を隠さずに出すこと、伝えること」は難しいのです。


・何が好きか何が嫌いかを基準に生活していないと、人は自分の好き嫌いがわからなくなります(p43)


自分の感情を出さず、自分に嘘をついていると、自分の感情が理解できないまま、反応的になってしまうという。例えば、著者はぶりっ子の女性を見るたびに、イライラしていたのですが、その原因は「かわいいって言われたかった」という自分の心にあったのです。かわいいと言われたいのに、ブスと言われたりした経験からぶりっ子を羨ましいと妬んでいたのです。ぶりっ子が嫌いだったのではなく、ぶりっ子のようになれない自分に不満だったのです。


もし、自分に自信があれば、誰かに「バカ」と言われたとしても、「あの人、ストレスたまってるのだろうか」と思うし、トンチンカンな発言に怒りの気持ちがわくはずがないのです。自分に自信がないか、言われたことが事実に近いからこそ、怒りが消えないということなのです。


鳳凰の存在について私は信じませんが、鳳凰の言葉は正しいと思います。鳳凰の言葉は「本当にしたいことは、怖く感じる」「成熟したければ、未踏の地を踏むこと」などと、自分らしい人生のために背中を押してくれるものです。昔は自分を殺して生きることで共同体のメリットとなりましたが、今の時代は自分を殺す必要は限りなく少なくなっているのでしょう。自分らしく生きることのできる時代になっているのです。江島さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・鳳凰の言葉「何をしたか?よりも、どうしてしたか?を知りなさい」(p149)


・感情を出さずに閉じ込めて、言いたいことを言わないできたという人、自分さえ我慢すれば、全てうまくいくと思ってきた人が、中年期に差しかかったころに大きな病気が見つかるというのは、本当によくある事例でした(p125)


・自分に嘘をついていると、・・「・・・お前なんかには無理だよ」という別の自分が出現したりしてしまいます・・こいつを成仏させるためには、あなたがこれから、どう生きたいかを自分自身にハッキリ示す必要があります(p141)


・鳳凰の言葉
 「大切なものの順位は、決まっている」・・
 1番 自分
 2番 パートナー
 3番 子ども(p190)


・質問に答えてみてください。
 【自分】
 ・自分のことがよく理解できていますか?・・
 ・自分のことが好きですか
 ・人の目を気にしたり、人の意見に流されていないですか
 ・自分で選び、決めて、行動ができていますか(p9)



江島 直子、KADOKAWA


【私の評価】★★★★☆(83点)


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目次

PROLOGUE 鳳凰と出会うまで
心のままに生きる鳳凰メソッド31
1 5つの手放し
2 5つの新習慣を身につける
3 夢を叶える
4 家族とパートナーシップ
5 神様とご先祖様を味方にする
EPILOGUE 鳳凰のエネルギーに乗る



著者経歴

江島 直子(えしま なおこ)・・・:スピリチュアルリーダー、鳳凰メソッド提唱者。幼少期から見えないものが見える体質であったが、他者と自分の感覚の違いに苦しみ能力を隠すようになる。結婚、出産後、パートナーシップや子育てに悩み、自分自身を否定しない生き方、本当の自分とは何か? を探し始める。紆余曲折を経て、自分本来の生き方を見つけたと感じられるようになったある日、全身の痛みとともに龍が見えるように。「ともに動く時が来た」という龍の言葉通りに行動するにつれ活動の場が広がり、全国各地でのお話会や国内外へのツアーを開催するなど精力的に活動中。


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