「弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門」上杉惠理子
2020/02/10公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
星野リゾートマーケティング部の経験者が教える仕事で使えるマーケティングの考え方です。売れなくなって経営者が考えるのは、値下げをすること、広告を打つこと、人件費を削減することでしょうか。しかし、この3つこそがマーケティングでは一番やってはいけないことなのです。
・やってはいけないモノの売り方トップ3
1) 理由なく値下げをして売る
2) 思いつきの広告で売る
3) スタッフを減らして売る(p23)
北海道リゾート「トマム」ではスキー客の期待できない夏に、雲海テラスで集客しています。つまり、夏のトマムの山頂で雲を下に見ながら景色を楽しむというアトラクションを企画。強味を掘り起こし、ターゲットを絞り込み、お客様が集まる仕掛けを発信していったのです。
・あ、そっか!・・・雑誌に載るような素敵なお店になったら、遠くからも来てくれるかもしれないんですね(p47)
マンガで読めて事例が、リアルでわかりやすいのが好印象でした。だれにでも強味があり、ターゲットを絞れば集客できる可能性はあるものです。考える切り口として参考となる一冊でした。
上杉さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・お客様がその商品・サービスを「欲しい」と思う・・・お客様の視点から商品や売り方を考えることを「マーケティング志向」と言います(p38)
・「共有・拡散」・・
共感「レコードが聴けるカフェか、いいなあ」
確認「場所や営業時間を調べる」
参加「実際に来店・・・
共感・拡散「お父さんを誘う、自分のインスタに投稿」(p86)
・20代ユーザーが多いInstagram・・(p102)
上杉惠理子、ぱる出版
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
第1章 店主エミがやらかしたマーケティング的にマズい3つの行動とは?
第2章 喫茶店ワーグナーの「強み」を3C分析で掘り起こす
第3章 STP分析で見つけたエミの理想のお客さん
第4章 4P分析でワーグナーのすべてをお金に換える
第5章 資金ゼロからのSIPSプロモーション戦略
第6章 クロスSWOT分析で「弱み」を「強み」に変える
第7章 マーケティングに終わりなし 進化し続けるためのツール
著者経歴
上杉惠理子(うえすぎ えりこ)・・・想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント。「子どもでも理解できて、誰でも実践できるマーケティング」がモットー。法政大学社会学部、一橋大学大学院社会学研究科修了後、環境創造企業 株式会社エステムでの営業企画部勤務を経て、星野リゾートに入社。東日本大震災後、業績の回復を目指していた北海道のスノーリゾート「トマム」のマーケティング部内に勤務し、トマムV字回復の一役を担う。大の着物好きで、独立後は「和装イメージコンサルタント」としても活躍。日本の和装文化を広めるべく「和創塾」を開設、マーケティングを武器に、顧客の支持を得ながら順調に売上を伸ばしている。
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