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「指示ゼロ経営 リーダーが「何もしない」とうまくいく。」米澤 晋也

(2020年1月 6日)|

【私の評価】★★★★★(91点)


■24歳で先代の急逝により
 小さな新聞販売店の社長となった
 著者が教える「任せる経営」です。


 著者が若くして社長となったとき、
 自分の方針を打ち出していたら
 部下は指示待ち族になってしまった。


 さらには、古参の社員が
 反対勢力を作り、勢力拡大。
 何も進まなくなったという。


 著者の場合は、古参の社員と
 飲みながら腹を割って話し合い、
 なんとか道を開いたのです。


・古くからいる部下が反対勢力になる・・理由はシンプルです。新しく就任したリーダーは何かを変えようとします。しかし現状を変えることは、古くからいる部下にとっては自分が否定された気分になるものです・・・反対勢力を作られたらチームが機能しなくなります(p229)


■著者は最初、指示100%経営を行い、
 自分で考え、計画し、実行。


 しかし、自分のアイデアで
 事業に失敗したこともあり、
 限界を感じるようになりました。


 指示100%がダメだとすれば、
 自分は指示を出さない。
 チームで考えてもらうという
 「任せる経営」を志向しました。


 「任せる」ことで当初は混乱も問題も
 起きますが、だんだんと部下から
 提案が出てくるようになったという。


・「信頼して見守る」指示ゼロ経営のリーダーの立ち位置です(p90)


■とはいえ、指示ゼロ経営は
 従業員との信頼関係が前提であり、
 信頼関係がなければ導入は
 難しいという。


 従業員も社長を信じられないだろうし、
 社長も従業員を信じられないので
 あれば、指示ゼロ経営は
 成り立たないからです。


 自分をそのまま出せるような職場の
 雰囲気づくりが大切なのですね。


 米澤さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・人の集団は自然とエネルギーバランスを取ると言われています。極端にポジティブな人が出ると、それを中和するようにネガティブな人が現れるのです(p68)


・人の集団は課題に対し自律的に役割を決める力を持っています。その役割は大きく分けて3種類あります。リーダー役 フォロワー役 ギャラリー役・・チームには少し離れたところから冷静に観る役割も必要です。その役割をギャラリー役といます(p77)


・集団はバカにもなる・・・「独裁的なリーダー役」「思考停止、馴れ合いのフォロワー役」「無関心なギャラリー役」(p78)


・一人ひとりが幸せな人生を送るために働く・・そんなことを宣言したら、バラバラ好き勝手になるんじゃないか。私も最初は不安でした(p124)


・ウチのボトルネックは社長、あなたです・・・「社長だけしか決済できないこと」「社長しか知らない仕事」「斜塔しか知らない情報」が多すぎるということでした(p171)


・指示ゼロ経営になると・・・部下が問題提起をするようになるので、社内、チーム内にいつも問題が転がっているという状態になる・・その理由は自由に発言するようになるからです(p189)


・指示ゼロ経営では「取る責任」は上司が負います。任せた以上、その結果に対しては上司が負うのが当然です。部下は「果たす責任」を負います(p213)


・指示ゼロ経営では、ビジョンは「未来の日付の新聞」の形式で描きます(p174)



米澤 晋也、内外出版社

【私の評価】★★★★★(91点)


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■目次

1章 なぜ今の時代に指示ゼロ経営(自律型組織)が求められるのか
2章 指示ゼロ経営はどんな仕組みでまわるのか
3章 指示ゼロ経営になる7つの要件
4章 指示ゼロ経営の導入でリアルに起きるトラブルへの対処法
5章 指示ゼロ経営を安全に導入する方法
6章 指示ゼロ経営の闇と光~指示ゼロ経営は人生を創る



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