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「CREATIVE SCHOOLS―創造性が育つ世界最先端の教育」ケン・ロビンソン, ルー・アロニカ

(2020年1月 5日)|本のソムリエ
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【私の評価】★★★☆☆(71点)


■なぜ既存の学校は落伍者を生産するのか?
 子どもたちが自らわくわくと学習する
 方法はないのか検討する一冊です。


 子どもの自主性を生かす教育は
 モンテッソーリ教育として有名ですが、
 そうした取り組みに近いものが
 試行錯誤されているらしい。


■日本においてもそうした取り組みが
 うまくいく可能性はありますが、
 それは文科省主導ではないのでしょう。


 子どもたちの学ぶ力を生かす教育システムが
 できたらいいなと私も思います。


 ロビンソンさん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・2012年に、米国の高校卒業生の17%が自由に読み書きできず、スペル、文法、句読点の基礎につまずいていた(p39)


・英国人であるとは、ドイツ製の車を運転して家に帰る途中でインドのカレーかイタリアンのピザを買いにお店に立ち寄り、帰宅したらスウェーデン製のソファでくつろいで、ベルギーのビールを飲んで、日本製のテレビで米国のテレビ番組を見ながら夜を過ごすということだ。そして何より英国人らしいのは、何であれ外国のものに不信感を持つことである(p82)


・ノーススター・セルフディレクテッドラーニング・フォー・ティーンズ・・・楽しいし、すごく居心地のよい場所を作るから、いたいだけいていいし、来たくなかったら来なくてもいい・・・ノーススターは、見失ってしまったか、抑圧されてしまった学習意欲を再発見する手伝いをするセンターだ(p90)


・まず、グループ学習を取り入れ、自分の中にある驚くほどの潜在能力を信じるようにはげました。たとえば分数の概念を生活の中で応用するやり方や、幾何学をより実用的で具体的なものにするやり方を示して、発見のプロセスが経験できるようにした。授業では自由回答式質問を用いて、情報をただ丸暗記して試験でそれを吐き出すというのではなく、論理的思考を使って学ぶよううながした(p160)


・演劇では共同作業と問いかけが大事で、しばしば教師はわきに立って、生徒がたがいに学びあえるような質問を出して生徒を導く。近年では、"反転授業"と呼ばれる新しい動きで、こういう演劇のテクニックがほかの分野でも広く使われるようになった(p163)


・たとえば、分数を学び始めた若い学習者が動画を二本観る。基本問題を五問解いて、正解したら初めて次の動画と設問にとりかかることができる。そのうちに、もっと多くの設問に立て続けに正解しないと次に進めなくなる(p165)


・反転授業では・・・講義は自宅でオンライン授業。授業時間はピア・インストラクション・・を用いて、分からないところがある生徒を一人ひとりケアし、そのトピックについて学生と話し合い、すでによく理解している学生には難しい質問をしてさらにその理解を深めることに使う(p166)


・「いきなり(エイサップ)・サイエンス」というYouTubeチャンネルは、教育をパフォーマンス・アートへと昇華している・・・『みんなの好きなことはこれでしょ。そのことについて話しながら、今何が起こっているか教えるね。科学を反対側から見てみよう』というのがエイサップ・サイエンスです(p176)


・カルフォルニア州サンディエゴ近郊のハイテックハイは、技術教育と教科教育を統合するためのチュータースクールとして2000年に設立された・・・カリキュラムはプロジェクトベース学習(PBL)を基本としている。「PBLを説明すると、学習基準にあるものでも、独自のものでもいいので、何か生徒に学んでほしいことを決めて、プロジェクトを作りあげる・・・グループで行い、チームで教わる(p183)


・公立学校制度を変えるベストの方法は、その枠外で教育モデルを作り上げることだと私(ジェリー・ミンツ)は思います・・・興味がないことをそれだけの期間無理やり学ばされれば、そのうちに生まれつき持っていた学習能力もついえるというものですよ(p213)


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【私の評価】★★★☆☆(71点)


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■目次

第1章 基本に立ち返る
第2章 新しいメタファーを見つける
第3章 学校を変える
第4章 生まれながらの学習者
第5章 教える技
第6章 学ぶべき価値があることとは
第7章 試験の問題
第8章 校長のための教育方針
第9章 家庭で教える
第10章 環境を変える


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