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「熱血会計士が教える 会社を潰す社長の財務!勘違い」古田土 満

(2019年12月 9日)|本のソムリエ
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【私の評価】★★★★★(91点)


■創業以来30年以上、増収増益の
 会計事務所があるというので
 手にした一冊です。


 本書の前半は中小企業の社長が
 注意すべき、会計や財務上の注意点、
 銀行との付き合い方となっています。


 もちろん以下のような財務や経営の
 知識はとても大切なもの。


 倒産の原因となる支払手形はゼロを目指す。
 借入金より多い現預金を目指す。
 銀行は複数行とお付き合いする。
 自社ビル建設、不動産購入には注意。
 月次で計画と実績を管理する。


 すべてを社長が決める中小企業では
 こうした基本を間違うと
 すぐに会社は傾いてしまうのでしょう。


・盤石な会社とは・・一言で言えば、「現預金の額が借入金より大きい」会社のことです(p48)


■実は、後半で説明している
 会社のビジョンと使命感を明確にする
 「経営計画書」がもっとも
 重要ではないのかと思いました。


 いくら社長が旗を振っても
 社員がやる気になってもらえなければ
 会社は伸びていきません。


 社長の思いを文字とし
 具体的に社員に伝えるのが
 「経営計画書」なのです。


・経営計画で一番必要なものは、社員たちが共感できる「使命感」と「経営理念」です・・世のため、人のためという志がなくては社員にもお客様にも共有してもらえませんし、その上で単純明快に一言で言い切れるものでなくてはなかなか伝わりません(p206)


■古田土会計の経営理念は、
 「社員の幸せを追求し、人間性を高める」
 ことだという。


 こうした経営理念を実現するため
 古田土会計では株式も社員に配分し、
 賞与は現金で手渡しもしています。


 もう少し古田土会計さんを
 深堀りしてみたくなりました。


 古田土さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・本書で重視したのは、財務や経営の正しい知識だけではなく、社長の人間性の問題です(p4)


・「担当者別販売計画」を使い、社員の毎月の売り上げ目標を千円単位で細かく定めると、社員が数字に関心を持ち、計画と実績の差について自ら考えを巡らせ、行動が前向きになります(p234)


・怒るのではなく、一緒に考える・・社長がやるべきことは、どうすれば目標を達成できるのかを冷静に考えることです(p237)


・できる限り、給料と賞与は現金で手渡しするべきだと思うのです。古田土会計でも、200人弱の頃までは経理に無理を言って手渡しをしていました・・・年3回の賞与は今でも直接手渡しを続けています(p192)


・中小企業が倒産するときに、銀行から不動産の購入や自社ビル建設を勧められたことがきっかけとなって資金繰りに詰まるケースがよく見受けられます(p84)


・銀行はきっと不良債権を抱えていて、担保に取っている不動産を売却して不良債権を回収したいのです(p88)


・支払手形よりは借入金・・・会社は銀行からの借入金ではなく、手形の不渡りで倒産します・・安全な経営を目指すためには、(支払手形は)ゼロにしていくように努力すべきものです(p102)


・支払手形をなくすと、倒産リスクは減り、会社は儲かる・・現金払いにすることで仕入先に値引き交渉ができるようになる(p141)


・受取手形は、割引も裏書きもせずに手元に置き、資金調達が必要になった場合に割り引くか裏書きをすればよく、割引より裏書きが望ましいのです(p148)


・短期借入金は約定で1年以内の返済が条件です。もし銀行が手のひらを返したように約定を盾に返済を迫ってきたら従うほかありません。返せなければすぐに資金繰りに詰まります(p93)


・中小企業も銀行同士で競争させる仕組みをつくっておかないといけません(p108)



【私の評価】★★★★★(91点)


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■目次

第1章 社長が知っておくべき「財務の本質」
第2章 「B/Sを読む経営」が会社を強くする
第3章 経営者なら絶対に知っておきたい「資金別 B/S」
第4章 大きな差が出る「支払い・返済・納税の勘所」
第5章 社員の報酬、社長の報酬
第6章 「経営計画書」で儲かる会社の一直線


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