「緊張をとる」伊藤丈恭
2019/11/14公開 更新

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【私の評価】★★★★★(92点)
■演劇トレーナーが教える
「緊張のとりかた」です。
47歳の関西弁のお姉さんが
教えてくれるところが面白い。
教えてもらうのは、
マジメなサラリーマン男。
上司からいじめられ
「すみません」が口癖です。
イジメの一環として
社内のプレゼン大会にエントリーされ
男は緊張しているのです。
・誰も大してあんたのことなんか見てないのに、自分の勘違いで自分を緊張させてもうてんねん。ホンマにそうやんねんけど、そう思ったら楽やろ(p16)
■まず教えてくれたのが、大声を出す、
深呼吸、全身に力を入れて抜く、
めちゃくちゃ言葉(ジブリッシュ)。
行動で心を変えていく。
心を「誘導」する手法です。
特にめちゃくちゃ言葉(ジブリッシュ)は、
タモリの「7ヶ国語バスガイド」のように
意味のない言葉を発するのです。
楽しく、脳や理性を開放する。
パンツを脱げるようにすることで
緊張を取るのです。
・外面から内面に影響させる方法が誘導や・・落ち込んで下向いて歩いている時に、鼻歌まじりに上向いて歩いたら少しは気持ちが楽になることもあるやろ(p47)
■緊張しない考え方も
練習して不安をへらす、
ハードルを下げる、など
実用的なものでした。
関西弁の大物女優と
サラリーマン男の掛け合いが
面白い
伊藤さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・不安や欠点を紙に書いていくねん・・・『何が不安かは分かる』状態にするねん。これだけでも楽になるねん・・『何が分からんかは分かる』状態にしたら、それ用の練習をしたらええだけやからな(p216)
・緊張の原因の一つに不安がある。じゃ、不安をとればいいねん。自分が納得するまで準備すること・・(p54)
・本番で失敗せえへんために、練習でいっぱい失敗しとかなアカンねん・・失敗は筋肉痛やで。筋肉つけるには筋肉痛は絶対に避けて通られへん(p77)
・ハードルを下げて1%からやっていく・・諦めないために諦める・・本当に諦められたら、それこそ無欲(p326)
・京セラの稲用会長は『楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する』て言うてる。同じことやな(p264)
・今は下手でも躊躇がない人はいろんなものを吸収しやすい。あとは気持ちをつくっていけばいいねん・・箱が大きいから中身がいっぱい入るやん(p121)
・瞑想は『呼吸』に意識を持っていくねんで・・最初は意識を呼吸にそらして最後に心が無になるようにするねん(p105)
・成長って『三歩進んで二歩下がる』これ絶対やねん・・・で、残った一歩が本当の成長やねん。そやのに、三歩を自分の実力やと思って、二歩下がる時に慌てて自滅していくライバルがいっぱいおってん。私は二歩下がるもんって分かってたから全然慌てんと、こんなもんやって思ってた。三歩はまぐれでできるレベルやねん(p70)
【私の評価】★★★★★(92点)
■目次
第一話 楽しみやすくする
第二話 不安をとる
第三話 集中する
第四話 躊躇をとる
第五話 発声する
第六話 乗りやすくする
第七話 ポジティブを考え直す
第八話 こだわりを捨てる
第九話 役づくりを学ぶ
第十話 深いリラックスを目指す
第十一話 テンションを上げる
終話 その後
物語で紹介された「緊張をとる」エクササイズ
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