「星の王子さま」サン・テグジュペリ

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星の王子さま (新潮文庫)

【私の評価】★★★★☆(81点)


■あまりに有名で既読でしたが、
 私がこの本を紹介できるレベルに
 ないので避けてきた一冊です。


 砂漠に不時着した飛行士が、
 小さな星の王子さまと出会い、
 対話するという設定です。


 純粋な星の王子さまは、
 不思議な大人との出会いを
 教えてくれるのです。


 人間の世のなかの
 自己顕示欲、権力欲、金銭欲、
 薬物依存などの汚さを
 揶揄しているのでしょう。


・王様は,大声で急いで命令を出しました。「そなたを大使に命ずる」王様は偉そうにしました。王子さまは『大人って変だなぁ』と旅をしながら思いました(p60)


■私にとっての難題は、
 星の王子さまと王子さまの星の
 バラの花との関係です。


 そのバラの花はとてもキレイで、
 その一方、トゲがあるし、
 水を毎日やらないと枯れてしまうし、
 風が怖いと要求が厳しい。


 星の王子さまはそのバラの花を
 置き去りにして旅に出たのですが、
 旅をしながらバラの花のことを
 思うのです。


 旅の途中で出会ったキツネは、
 時間を共にしたそのバラの花は
 ただのバラの花ではないと
 教えてくれます。


 金より義理人情。
 物より思い出、
 ということでしょうか。


・きみが、きみのバラの花をとても大切に思うのは、そのバラの花のために時間をかけたからだよ(p105)


■本当の幸せとは何なのか、
 資本主義社会における幸せについて
 問いかける一冊でした。


 あまりにレベルが高いので、
 あまり期待しないで
 気軽に読みたいものです。
 いずれ分かる時が来るでしょう。


 テグジュペリさん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・天文学者は、国際天文学会で発見した星について発表しました。でも、着ている服が立派ではなかったので、誰もその天文学者の言うことを信じませんでした。大人というのは、そのようなものなのです(p22)


・ある星に真っ赤な顔をした男の人がいるけれど、彼は花の香りをかいだことも、星を眺めたこともないんだ。誰も愛したことがない。やっていることは足し算ばかりだよ。一日中『忙しい、忙しい』と口にしながら、いばっているんだ(p36)


・2番目の星にはうぬぼれ屋が住んでいました・・「頼むから、オレを尊敬してくれよ」王子さまは少し呆れながら言いました。「ぼく、尊敬するよ。でも、尊敬されることって、そんなに大切なことなの?」(p62)


・4番目の星には、実業家が住んでいました・・・「所有する星について紙に書くのさ。それから、その紙を引き出しのなかに入れて、鍵をかけるんだよ」「それだけ?」・・きみは星のために何もしていない・・(p70)


・仲良くならないと何も理解できないよ。人間は、もう何も理解することはできないよ。時間がないんだよ。商人のお店で物を買っているけれど、友達という商品なんて売っていないからね。だから、人間はいまや友達なんて持っていないよ(p100)


星の王子さま (新潮文庫)
サン=テグジュペリ
新潮社
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【私の評価】★★★★☆(81点)

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