「知ってる人だけが得をする! 太陽光発電投資: 決定版! ローリスクの堅実投資術」菅原 秀則
2019/09/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
■あちこちで見かける
太陽光発電投資について学ぶために
手にした一冊です。
太陽光発電投資は「再生可能エネルギー
固定価格買取制度(FIT制度)」で
一気に導入が進みました。
なぜなら設備を設置さえすれば、
20年間高額で電気を買い取って
もらえるからです。リスクの小さい
有望な投資先と言えるのでしょう。
・一方的に契約を解除されるリスクが
非常に小さい点です。売電単価14円の
発電所であれば、20年間ずっと14円の
単価で売電できるのです(p31)
■現在は買取価格が下がっているため
太陽光発電投資の表面利回りは
10%程度だという。
これから借金返済、税金、保険、
メンテナンスを考えれば収支は
とんとんです。
太陽光に投資できる人は、
現金を持っているか、
土地を持っているか、
節税対策ができる人など
有利な条件を持っている
人なのでしょう。
・一般的な太陽光発電所の表面利回りは
約10%です・・フルローン(全額融資)で
購入した場合を考えます・・
土地の固定資産税・・設備の償却資産税・・
パワーコンディショナーの電気代・・
メンテナンス・・収支はトントンか
赤字にもなります・・今回のケースでは、
少なくとも1~2割は自己資金を
入れるべきだと思います(p79)
■「再生可能エネルギー
固定価格買取制度(FIT制度)」は
ヨーロッパ後追いするように
2021年から電力市場の価格を参照する
仕組みに変わっていく予定です。
それでも投資家にとって
投資利回りが確保できれば
太陽光発電は作られていくのでしょう。
悪法でも法律です。
どんどん低品質で高額の電気を作り出し
悪法であったことを歴史的に
証明してほしいと思います。
菅原さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・返済期間が過ぎた後に、
キャッシュフローが大きく増える
ボーナス期間が待っています・・
返済期間中に売却することで、
それなりのキャピタルゲインを
得ることもできるでしょう(p21)
・パワーコンディショナーの容量49.5kWに対して、
太陽光パネルの容量が60kWを超えてくると
過積載の範囲です・・・
過積載という方法により、
売電を増やしつつ発電所の設置コストを
低下させることができる・・(p58)
・太陽光発電投資のリスクは、自然災害リスク、
盗難リスク、投石などによる太陽光パネルの
破損リスク、パネルが強風で飛ばされて人や
建物に損害を与えてしまうことによる賠償リスク、
出力制御(出力抑制)リスクなどです(p62)
・近くに電柱はあるか・・・敷地内に
柱上変圧器付きの電柱がある場合には、
太陽光パネルのワット数×1万円よりも
安くなりやすいです・・・
近くに電柱がまったくないような土地だと、
敷地まで電柱を何本も敷設していかなければ
なりませんので、負担金が150~200万円も
かかってしまうケースもあるようです(p85)
・海から近い土地の場合、塩害の影響を
考慮しなければなりません・・・
特に海岸からの距離が500mまでの
範囲を、重塩害地域といいます。
発電所の設置場所が、この範囲に
含まれていないかどうか確認し、
なるべくなら重塩害地域は
回避すべきです(p126)
・草刈りをせずに放置しておくと、
太陽光パネルの周囲が雑草で覆われ・・・
太陽光パネルの一部が常に陰になることで、
太陽光パネルの一部にホットスポットが
生じ、太陽光パネルの劣化・故障に
つながります(p171)
・高利回りを実現するための秘策・・・
まずは経産省に事業計画認定の申請を行い、
その年度での売電単価の権利を確保します・・・
2年程度、そのまま放置します。
2年経過すると、設備の調達コストが下がって
いるので、昔の高い売電単価、且つ、
今の安い調達コストで発電所を設置することで、
高利回りの太陽光発電所を実現できます(p189)
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
■目次
第1章 堅実な人にこそ向いている!太陽光発電投資の魅力
第2章 太陽光発電投資の理解に必要な基礎知識
第3章 これだけは押さえておきたい!失敗を回避する投資判断手法
第4章 太陽光発電投資の融資戦略
第5章 管理・メンテナンスの重要性
第6章 太陽光発電投資の魅力の一つ!消費税還付
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