「幸福論」須藤 元気


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【私の評価】★★★☆☆(76点)
要約と感想レビュー
■先週、高野山に参拝してきたので、
手にした一冊です。
須藤 元気さんは
レスリングの選手から
格闘家になった変わり種。
最近ではスーツ姿で
7人のチームでダンスをする姿を
CMで見たのが私の印象。
須藤さんは2005年に「お遍路」、
つまり高野山を開いた弘法大師(空海)の
足跡をたどり、88の霊場を参拝した
記録がこの本なのです。
・僕も一人になって、知らない場所を歩きながら「歩き瞑想」をしてみたかった。「人生で大切なのは、本を読むこと、人の話を聞くこと、そして、旅をすること」以前何かの本で読んだこの言葉をふと思い出して、僕は旅に出ることを・・考え始めた(p11)
■格闘家である元気さんの家訓が
「頭を使え」というのが面白い。
実際、元気さんは考えることが
多かったという。
でも、もっと直感を大切にして
良いのではないか。
正しいより楽しいことを
選んでも良いのではないかと
思ったという。
正しい、正しくないというものは
人が考え出した基準によって
作られたもの。それを手放せば
人はより自由になるのでしょう。
・須藤家の家訓が「頭を使え」だったせいか、今までの人生で思考の堂々巡りを感じることが多かった・・・頭は「秘書」のようなもので、自分の直感こそが、「社長」であり、すべての決定機関だということに気づいた・・・「これをやれば後で得をする」という考えではなくて、「気持ちいいからこれをやる」という直感を大切にしたい(p143)
■「お遍路」とは参拝することが
大事なのではなく
そうした時間を持つことが
大事なのではないかと思いました。
日常から離れて自分や人生というものを
見つめることができる時間を
持つということです。
元気さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・迷いがあるから壁に囲まれ自分のものに執着するが、悟りを開けばすべて十方は空だ。もともと東も西もない。どこに南や北があるというのか(p3)
・僕は、今まで形あるものを追求してきたが、形がないものこそ、永遠に残るものだと感じてきた(p183)
・今、この瞬間を生きる・・・今が幸せであれば、未来もまた幸せになる(p184)
・物でもお金でも、あるいはチャンスでも、もし自分に何かほしいものがあったら、まずはそれを人に与えることから始めたらいいのだろう。人に与えることを惜しまない。それは結局は自分に施すことにもつながる。なぜならすべては一つだから(p105)
・人生何を手に入れるかではなく何を手放すか・・手放し、執着しなくなればなるほど逆にそれをふんだんに手に入れることができる(p149)
・日ごろから僕は、極力ネガティブなことは口にしないように心がけている。よく、ちょっとしたことで「サイアク!」と言う人がいるけれども、そういうネガティブなことを口にするから、またそういう状況が繰り返し起こっているのではないだろうか?(p46)
・幕末期の長州藩士、高杉晋作は、己の自戒として「困った」という言葉を一切口にしなかったという(p46)
・淡々と日常をこなしているように見える人たち・・・そうした人たちが、「日常生活」という名の修行をしているように見えた(p160)
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
目次
プロローグ 四国八十八カ所を旅する
THE LONG AND WINDING ROAD―発心の道場・徳島県
HONESTY―修行の道場・高知県
NEVER MIND―菩提の道場・愛媛県
TIME TO SAY GOOD‐BYE―涅槃の道場・香川県
エピローグ 八十八カ所を経て見えてきたもの
Simple&Positive!―GENKI SUDO 1978‐2005
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