「ノアの洪水」ウォルター・ピットマン ウィリアム・ライアン

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ノアの洪水

【私の評価】★★☆☆☆(63点)


■聖書にある「ノアの洪水」は
 実際にあった!という一冊です。


 1万1000年前まで氷河気候の中、
 黒海は窪地にある単独の湖であった
 というのです。


 その後の温暖化により
 地中海の水位上昇により
 海水が黒海に流れ込み、
 これがノアの洪水だったのではないか
 というものです。


■この仮説に対しては、
 過去1万年間、黒海のほうが
 地中海より水位が高かったと主張する
 グループもあるようです。


 数千年という年月の中では気候も変わり、
 人の営みも変わってきたという歴史があり、
 現代の気候変動もその一部として
 起きているのだと思いました。


 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・紀元前5600年ごろには、海水がボスポラスの
 渓谷に侵入して500フィート下の黒海の湖へ
 注ぎ込むぎりぎりの高さまで海の水位が上がった・・・
 湖の水位は一日に六インチずつ上がりはじめ、
 すぐに三角州を水浸しにして、平坦な河谷へ
 侵入していった・・(p286)


・1万2500万年前、ヨーロッパに過酷な氷河気候が
 戻ってきた。<ヤンガー・ドライアス>と呼ばれる
 現象である。それは1000年も続くことになる・・・
 黒海とその周辺では降水量が減り、そのせいで
 流れ込む水が減り・・・水位が下がりはじめ・・
 水の流出が止まり、黒海は孤立した湖になった(p283)


・二万年前、大規模な氷河の融解が始まった。
 冷たい水は奔流となって海へ注ぎ、
 海面はゆっくりと上昇しはじめた。
 氷の巨大な荷重が次第に陸地から軽減されていった。
 北ロシアでは融水で満たされた何本もの川が
 南へ向かって草原地帯を横切り、
 最終的には氷河期の黒海へ流れ始めた。
 その氷河の溶けた水は湖を満たして水位を上げ、・・
 その過程で氷河期の湖は淡水化され、
 人間や動物が飲むことのできるものになった(p281)


・大気中のメタン濃度は温かくて湿潤な時代には上昇し、
 寒冷で乾燥した時代には低下するのである・・・
 突然の寒冷化は紀元前6200年にはじまり・・・
 それから400年間、紀元前5800万までつづいていた(p222)


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ノアの洪水
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【私の評価】★★☆☆☆(63点)



■目次

第1部 洪水の物語の発見
第2部 本物の洪水の発見
第3部 そこにいたのはだれか、そして、彼らはどこへ行ったのか?
第4部 語られた洪水物語



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