「学校の先生が国を滅ぼす」一止羊大

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学校の先生が国を滅ぼす

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■学校で国歌を歌わない、
 国旗を掲揚しない学校は
 今でもあるのでしょうか。


 この本では20年前の公立高校で
 教職員から国歌斉唱、国旗掲揚を
 妨害された校長の苦難が記載されています。


 同時期、広島では同じように
 国歌斉唱、国旗掲揚について
 教職員と対立した校長が自殺しています。


・生徒の父親二人(佐藤氏と吉川氏)がやって来ました・・
 佐藤氏:卒業式や入学式で、国旗掲揚、
   国歌斉唱をやめてもらいたい・・・
 私:「申し入れ」を受けるわけにはいきません。
   広島県の高校では国旗・国歌の問題に
   関わって校長が自殺され・・
 佐藤氏:あの校長はアホや。日の丸や君が代に
   反対すればよかったんや。日の丸・君が代は
   思想・信条の自由を侵すものであり、
   やめてもらいたい。
 私:思想・信条の自由を侵すものではないことは、
   判例でも明確になっています。
 佐藤氏:民主教育に反することをなぜやるのか(p103)


■前任の校長は、国旗・国歌は正しく
 指導していると報告しながら、
 実態は何もやっていませんでした。
 こうした校長が多かったのでしょう。


 著者が校長として国旗掲揚、国歌斉唱を
 卒業式で行おうとすると
 教職員から吊るし上げられました。


 言葉の一部を取り上げ、曲解し、
 人格攻撃に近い誹謗中傷を書いた
 ビラを配布される。


 勝手に式次第から国歌斉唱を削除する。
 反対の父兄から校長に抗議させる。
 上司を苦しめる技術として参考になりますね。


・分会ニュースは、連日国旗・国歌反対の
 キャンペーンを張っていましたが、年が
 明けてからは、私の人格を攻撃する川柳や
 国旗・国歌の取組を揶揄する川柳をいくつも
 載せるようになっていました。私が職員会議で
 言ったことを不当にねじ曲げて、言っても
 いないことを言ったかのように書いて
 攻撃もしていました(p99)


■普通の国では国歌斉唱、国旗掲揚は
 スポーツでの国歌斉唱を見ればわかるとおり、
 常識すぎて議論にもなりません。
 オリンピックで国歌斉唱と国旗掲揚を
 拒否する人がいるでしょうか。


 反対する教職員は、
 国歌、国旗が軍国主義につながる、
 国歌が天皇をたたえる歌である、
 日の丸は戦争につながるなどと
 言っています。


 本気でそう思っているのか、
 テクニックとして言っているのか
 分かりませんが、
 国歌斉唱、国旗掲揚が戦争に
 つながる理由が分かりませんでした。


 戦争は誰でも嫌いでしょう。
 いかにして戦争を防止するのか、
 そのために何をしなくてはならないか
 合理的に考えてほしいものです。


 一止さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「君が代なんて、そんな、やならくていいわよ」・・・
 宇都宮校長は、校長会などでは国旗・国歌の
 指導を正しく行っているとよく吹聴していたと
 いうことです。後で実態を知った或る校長は、
 「えっ」と驚きの声を上げ、
 「あんなに偉そうに言っていたのに・・」
 と深い溜息をついていました(p15)


・校長は職務命令で『日の丸』『君が代』を
 押しつけるのか。議論してほしいと校長は言うが、
 職員会議の合意を守らず『日の丸』『君が代』を
 押しつけるのなら議論しても仕方がないではないか」
 などと反発する有様でした(p36)


・広島県立世羅高等学校の石川敏浩校長が、
 卒業式の前日に自殺・・・
 卒業式の国旗・国歌のことで悩み、
 追い詰められた末の悲劇でした・・・
 三月になると、私に国旗・国歌の取組を
 やめさせようとする動きはいっそう
 激しさを増していきました(p102)


・保護者の佐藤氏・・および卒業生の母親二人
 (香川氏と古田氏)が国旗・国歌反対の申し入れに
 やって来たのです。三名とも、共産党の影響下にある
 「障害児を守る会」という組織のメンバーでした・・
 1 日の丸・君が代の押しつけは
   戦前の在り方への逆戻りだ。
 2 学習指導要領で決めてあっても、
   教育のことは学校で話し合って進めるべきだ
 3 これまでやっていなくても
   問題がなかったのに・・(p114)


・国旗・国歌は戦争に繋がると言って私に抗議をした
 女性教諭がいました。私が、「戦争をイヤだという
 気持ちは私も人一倍持っています。私の兄は海軍の
 予科練に入り僅か17歳で戦死しましたから」・・・
 彼女は信じられないことを言ったのでした。
 「先生のお兄さんも侵略者だった・・・」(p134)


・世間の常識では理解できないことかもしれませんが、
 大阪では教員自身が異動を希望しない限り
 何年でも同一校に勤務することができる
 制度になっていました(p175)


・「卒業式のしおり」を担当していいた松下という
 女性教諭が、教頭の指示を無視して式次第から
 「国歌斉唱」を抜いてしおりを
 準備していることがわかりました(p214)


・大挙して押し寄せた教職員・・・
 小村:生徒が不安がって混乱しているんです。
    昼の休憩時間に「何で国歌が流れたの?」
    と聞くんですよ・・
 井田:「起立できる方はご起立ください」を
    もう一段トーンダウンして、起立を
    求めないようにしてください(p250)


・私は他行への転任の辞令を受け、
 4月1日付けで転勤しました・・・
 私は残務処理のためにB校へ行きました・・
 教職員の机上に配布されている文書を見て
 心が凍り付きました。吉田分会長が
 B4判一枚にびっしりと私を誹謗中傷する
 文章を書き連ねていたのです・・・
 やりたい放題の限りを尽くした吉田教諭たちを、
 教育委員会は結局、誰一人として
 処分することはありませんでした(p305)


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■目次

第1章 「職場民主主義」の実態
第2章 背後に潜む政党の影
第3章 国旗・国歌法が制定されても
第4章 それは指示か、職務命令か
第5章 相も変わらず懲りない面々



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