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「つい誰かに教えたくなる人類学63の大疑問」日本人類学会教育普及委員会

2018/08/25公開 更新
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つい誰かに教えたくなる人類学63の大疑問 (KS生命科学専門書)


【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

人類としてのヒトの研究成果をまとめた一冊です。人類は遺伝子で見ると非常に似ているといいます。つまり、いろいろな種類の人類がいましたが、ほとんどは絶滅し、ごく少数になったもののアフリカで生き残った一部の人種がここまで増えてきたということです。


・ネアンデルタール人はおよそ4万年前に絶滅した、と言われています(p169)


いろいろな情報から人類の過去を推測しています。アルコールに強い、弱い、乳糖耐性のある、なし、血液型などのデータで祖先の歴史を考えることができるのです。


例えば、子どもの授乳期間を見てみると、オランウータンでは7年、ゴリラでは4年で、ヒトが極端に短いことがわかります。人はよりたくさんの子どもを残せる道を選んだのです。実に人類学とは興味深いと思いました。なぜなら、私たちの歴史だからです。
 

良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・はしかウイルスにもっとも近縁なのは、牛疫(偶蹄類の感染症)をおこすウシのウイルスでした。どうやら、ウシのモルビリウイルスがヒトに入り、はしかウイルスになったようです(p14)


・日本だけでみると、いちばん多い血液型はA型(38%)です。また、南北アメリカ大陸の先住民はほとんどO型です・・・このような血液型の頻度の地域差は、各地域に特有の「風土病」によって生じたのかもしれません(p143)


つい誰かに教えたくなる人類学63の大疑問 (KS生命科学専門書)

講談社
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【私の評価】★★★☆☆(70点)


目次

第1章「世界を変えるサル? ―環境適応と環境改変」
第2章「太って生き残る? ―栄養の獲得と代謝」
第3章「裏切り者は許さない? ―感覚、知能、そして行動」で
第4章「子育ては大変だ! ―繁殖戦略と家族の進化」
第5章「多様性こそ力! ―ゲノムと遺伝」
第6章「わたしたちはどこからきた何者か? ―人類の進化と系統」


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