「トレバー・ノア 生まれたことが犯罪!?」トレバー・ノア

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トレバー・ノア 生まれたことが犯罪! ?

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■南アフリカ生まれのコメディアンが
 伝えるアパルトヘイトの実態です。


 著者は南アフリカでスイス人の父と
 黒人の母の間に生まれました。
 カラードと呼ばれます。


 白人居住地、カラード居住地、
 黒人居住地はそれぞれ
 隔離されていました。


 著者は生まれたこと自体が、
 当時は犯罪であったのです。


・カラード、黒人、白人、インド人での
 人種登録を義務づけられていた。
 この分類に基づいて、何百万人という
 人々が、住んでいた土地を追われ、
 強制移住させられた(p36)


■黒人は労働力(奴隷)として
 利用されていました。


 黒人の教育は、農業で必要な
 読み書きソロバン程度。


 人種別の階層化と
 部族ごとの対立を利用し、
 白人は黒人を支配したのです。


・アパルトヘイトを機能させておく唯一の方法は、
 黒人の考える力を削ぐことだった・・
 理科も歴史も公民も教えない。計量などの、
 農業に関することだけを教えた(p89)


■その後、アパルトヘイトは崩壊し、
 黒人による政府ができましたが、
 主導権争いで、多くの人が亡くなりました。


 教育を受けていない黒人が
 いきなり国家を運営していくのは
 難しかったことが推察されます。


 トレバーさん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・インカタ自由党とアフリカ民族会議(ANC)
 のあいだで権力を争う暴力事件が次々と起こった・・
 ズールー族とコサ族の代理戦争のようなものだ・・
 ネックレスと呼ばれるリンチは日常茶飯事だった・・
 相手の首に掛けたゴムタイヤを押し下げて両腕の
 自由を奪い、ガソリンをかけて火を放ち、
 生きながら焼き殺すのだ(p23)


・英国人の人種差別主義者は
 「人間のように歩いたり話したりできるサルなら、
 ひょっとしたら人間かもしれない」と考え、
 アフリカーナ―の人種差別主義者は
 「サルに本を与えてどうするんだ」
 と考えたわけだ(p90)


・ホームランドというのは、表向きには、
 南アフリカの各部族本来の土地であり、
 自治権や半自治権のある「国」で、
 そこなら黒人は「自由」ということに
 なっていた。もちろん、うそっぱちだ・・
 土地は国土の約13%だった。
 水道も電気もなく、人々は
 掘っ立て小屋に住んでいた(p93)


・南アフリカでは、中国人は黒人とみなされていた・・
 インド人と違って数が少なかったために、
 別の分類をつくるわけにもいかなかった・・
 日本人は白人と見なされていたことだ。
 当時の南アフリカ政府は、日本の高品質な
 自動車や電子機器を輸入するために、
 日本と良好な関係を築こうとしていた(p109)


・すべての人種別にトイレを設置すること。
 白人用、黒人用、カラード用、それにインド人用の
 トイレを設置してください・・
 それがおいやでしたら、普通のレストランにして、
 客は白人だけにするんですな(p151)


・カラードの人々は、立ち返るべき
 はっきりとした伝統や文化がないという
 呪縛に苦しめられている・・
 黒人は、どんなに苦しんできっとはいえ、
 自分が何者かがわかっている。
 カラードは、それさえわからないのだ(p163)


・トレバー、よく覚えておきなさい。
 まず相手の心とセックスしてから、
 相手の体とセックスするのよ(p180)


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【私の評価】★★★☆☆(71点)

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■目次

1 走れ
2 生まれたことが犯罪
3 トレバー、お祈りして
4 カメレオン
5 ふたりめの女の子
6 抜け穴
7 愛犬、フフィ
8 父、ロバート
9 桑の木
10 思春期の、長く、ぎこちなく、ときに悲劇的で、いたたまれないことだらけの恋の教訓 その1「バレンタインデー」
11 アウトサイダー
12 思春期の、長く、ぎこちなく、ときに悲劇的で、いたたまれないことだらけの恋の教訓 その2「片思い」
13 色めがね
14 思春期の、長く、ぎこちなく、ときに悲劇的で、いたたまれないことだらけの恋の教訓 その3「ダンスパーティー」
15 いいぞ、ヒトラー!
16 チーズボーイ
17 世間は守ってくれない
18 母の命



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