【私の評価】★★★☆☆(71点)
■ロドスってどこ?と
思いながら手にした一冊です。
ロドスとはロドス島のこと。
これはイソップ寓話の中で
古代競技の選手が、おれは
ロドス島ですごい跳躍をしたと
嘘をつきます。
すると、それを聞いていた人が
「君が大跳躍をしたというなら、
ここがロドス島だと思って、
ここで跳べ!」と言ったという。
「資本論」の文章の中でマルクスも
「ここがロドスだ、ここで跳べ!」
を使っていることでも知られています。
・〈ここがロドスだ、ここで跳べ!〉
というあの見出しは、
イソップ寓話に収められた
「ほら吹き男」の話に出てくる
言葉なんだよ・・(p64)
■この本のストーリーは、
ベンチャー企業の経営者となった
主人公が鳥男に出会い、
まったく違う人生に
ワープしてしまうというもの。
経営者として成功しているように
見える主人公ですが、
私生活は結婚もせず、
友人もおらず、
必ずしも幸せではない。
一方で、ちがう人生には、
金はないが、愛する人と
一緒にバンドを組む友人がいる。
こういう道もあるんだな、
と主人公は感じるわけです。
・俺はやっとわかったよ。
愛ってのは、自分の生涯のすべてを
その女に捧げるってことなんだな。
それがロドスで跳ぶってことだったんだ(p194)
■たった一つの判断で、
まったく違う人生を歩む主人公に、
人生とはそんなものだと思いました。
ただ、何でもかんでも跳べばいいという
ものではないと思いますが、
後悔のない判断をしたいですね。
山川さん
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・バンドはオアシスのデビューアルバムに
入っていた〈Cigarettes And Alcohol〉を始める。
生き甲斐ってやつを探したんだが、
煙草とアルコールを見つけただけだったよ・・
というナンバーだ(p185)
・自分がいる狭い場所でかまわないから、
小さなジャンプを繰り返していけばいい・・
皆さんに、この言葉を贈って
私のまずい話を終えたいと思います。
ここがロドスだ、ここで跳べ!
今日はありがとうございました(p224)
・この不平等な世の中を変えるには
革命しかない・・
暴力装置を唯一公的に発動できる国家に
対抗するためには暴力革命以外にはない。
だったら、銃を手にすることを
宣言したもっと先鋭な組織に
この身を投じればいいのか?(p3)
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【私の評価】★★★☆☆(71点)