「虚飾の聖域」太田宏美

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虚飾の聖域

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■弁護士会の反日活動や、
 「99.9-刑事専門弁護士」に
 影響されて手にした一冊です。 


 著者は、資産家から
 財産の遺言執行を受託しましたが、
 ごたごたに巻き込まれ
 業務停止6ヵ月のペナルティを受けたのです。


■資産家には2億円の資産があり、
 2000万円は介護してくれる妹に残し、
 残りは実子に残すことにしました。


 弁護士費用は1割として2200万円です。


 資産家が亡くなると、
 介護をしていた妹の弁護士から、
 遺言書が見つかったとの連絡がありました。


 この怪しい遺言書についても、
 遺言書無効の裁判で
 勝つことができたのです。


■ところが、今度は実子が介護をしていた
 妹に2000万円を支払いたくないという。


 さらには、実子は弁護士を立てて
 2200万円の弁護士費用も資産家を
 騙して奪ったものと弁護士会の
 紛議調停委員会(綱紀委員会)の
 紛議に訴えたのです。


 さらには実子は正式な
 2200万円の弁護士費用の
 返還の訴訟をおこしました。


■紛議朝廷委員会では、
 著者は「懲戒相当」と判断され、
 弁護士活動6ヵ月停止。


 訴訟も1700万円を返却で
 和解することになってしまいました。


 事実はよく分かりませんが、
 著者は弁護士会がよく調べてくれず、
 業務停止としたことに不満なようです。


 弁護士もテレビのドラマように
 たいへんな職業ですね。


 太田さん
 良い本をありがとうございました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・B弁護士はなかなかの策士である・・
 借金に困って2200蔓延を勝手に持っていったという
 ストーリーをでっちあげたのだ(p51)


・懲戒とは、弁護士会の独自の自浄制度として、
 問題のある弁護士を処罰する制度である・・
 除名となると弁護士会からの追放ということになるのだが、
 弁護士活動をするには弁護士会に属していなければ
 いけないので、実質弁護士としての活動が
 できなることだと考えていい(p70)


・弁護士会の中にはいくつかの派閥が存在し、
 その派閥に属さなければ実際の活動はまず
 ほとんどできない仕組みになっている。
 弁護士会に集まった仕事や人脈、情報は、
 そこから各派閥のボスに振り分けられ、
 さらにそこから派閥に集まる弁護士たちに
 振り分けられていくのである(p102)


・弁護士会、派閥から仕事を紹介されたり、
 さまざまな便宜を図ってもらう。
 そしてゆくゆくは自分もまたその派閥、
 弁護士会での重要なポストや立場に就いたり、
 それによって裁判所や国といった公的な仕事を
 得たりして活躍の場を広げていく・・
 力のある派閥に入ると、懲戒委員会など
 比較的格の高い委員会に入ることが
 できるのである(p104)


・A弁護士のようにいいところを取って去る弁護士、
 事件の全体を理解せず、やたら相手を脅すC弁護士
 のような弁護士がいるにもかかわらず、
 最後の最後まで仕事をした弁護士が懲戒処分を受ける、
 どう見てもそれが正義などと到底いえないのではないか(p145)


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虚飾の聖域
虚飾の聖域
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太田 宏美
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【私の評価】★★★☆☆(70点)


■目次

序章 聖と俗と―弁護士はきれい事だけではすまされない
第1章 それはある高齢資産家のドロドロ財産争いから始まった
第2章 懲戒処分を受けて初めて見えた「弁護士会」の姿
第3章 世間とかけ離れた弁護士たちの恐るべき「常識」
第4章 訴えられて見えた「弁護士のあるべき姿」



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