人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編」森 昭、森 光恵

2017/08/08公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編 (講談社+α新書)


【私の評価】★★★★★(91点)


要約と感想レビュー

 食後は、デンタルフロスや歯間ブラシを使いなさいという衝撃の一冊です。実は私も、歯医者さんに勧められて歯間ブラシを使うようになってから虫歯と歯ぐきからの出血がなくなり、口臭もなくなりました。現在は、音波歯ブラシを使用して、歯はピカピカです。どうして日本では、デンタルフロスや歯間ブラシが常識になっていないのでしょうか。


 著者のお勧めは、食後のデンタルフロスを習慣にすることです。歯ブラシによるブラッシングの習慣をやめてでも、第一の選択肢として食後のデンタルフロスを習慣にしたほうがいいという。また、歯ブラシよりは、「音波歯ブラシ」を推奨しています。「音波歯ブラシ」は音波振動という高速の振動によって、歯垢を破壊し、除去することができるからです。


・デンタルフロスや歯間ブラシが「主」で、歯ブラシ系は「従」(p3)


 日本と韓国では、食事後すぐに歯磨きします。ところが、それ以外の国では、食事後すぐに歯磨きをしません。ほかの国では一般的に、寝る前と起きてすぐに歯みがきするのだという。日本と韓国以外の国で食事後にするのは、デンタルフロスや歯間ブラシで、歯の間に入った食べかすを除去することなのです。


 あとは唾液で食べかすを洗い流してしまうので、歯の間に入った食べかすを除去することができます。欧米では、食後にガムを噛む人が多いのですが、これは唾液の分泌を促進しているわけです。あと、注意すべきは、スポーツ飲料です。歯にとっては、甘味料の入った清涼飲料水は危険な飲み物であり、水もしくはお茶で洗い流すことをお勧めしています。


・アメリカには、"FLOSS OR DIE"(デンタルフロスしますか、それとも死にますか?)という強烈な言葉があるくらいで、歯のケアにおいて重要なのは「デンタルフロス」です(p33)


 どうして学校や病院でデンタルフロスや歯間ブラシを教えてくれなかったのでしょうか。私の場合は、気づいたときには、すべての歯は虫歯の治療済みでした。残念!森さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・私の毎日のプラークコントロール
 起床後「デンタルフロス」+「音波歯ブラシ」・・
 朝食後「デンタルフロス」+「舌まわし」
 昼食後「デンタルフロス」+「舌まわし」
 就寝前「デンタルフロス」+「音波歯ブラシ」(p47)


・寝ている間に、人間の口の中では口内細菌が爆発的に増殖しています(p28)


・これらをちゃんと実行している方であっても、歯科には定期的に行っていただきたいのです。それは、「自分では取れない古い汚れ」が必ずあるからです(p202)


やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編 (講談社+α新書)
森 昭 森 光恵
講談社
売り上げランキング: 4,749


【私の評価】★★★★★(91点)


目次

第1章 やっぱり歯はみがいてはいけない
第2章 習慣を見直す 「歯みがき」から「口腔ケア」へ
第3章 道具を見直す デンタルフロスのきほん
第4章 道具を見直す 歯ブラシのきほん
第5章 道具を見直す 歯間ブラシのきほん
第6章 症状別ケアと道具のきほん
第7章 マイナス1歳から100歳まで 年齢別口腔ケア
第8章 歯科衛生士が本当にすすめる歯科ケアグッズ
最終章 体は完璧にできている



著者経歴

 森 昭(もり あきら)・・・昭和39年、京都府舞鶴市に生まれる。竹屋町森歯科クリニック院長、歯科医師臨床研修指導歯科医。平成7年、竹屋町森歯科クリニック開業。平成19年、MDE(メディカル&デンタルエステ)協会を設立、唾液分泌を促進させる癒しの予防歯科(デンタルエステ)を全国の歯科医師、歯科衛生士に啓発。唾液に注目した臨床歯科の第一人者として知られる。『歯はみがいてはいけない』(講談社+α新書)がベストセラーに。


 森 光恵(もり みつえ)・・・竹屋町森歯科クリニック歯科衛生士、歯ブラシ雑貨「Leaf」店長。デンタルケアアドバイザー取得。食育インストラクター。アロマ・アドバイザー(ナード協会)。VCA認定ファシリテーター。マイナス1歳(妊婦)から100歳までのあらゆる人の口を診てきた口腔ケアのプロフェッショナル。


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
blogranking.png
人気ブログランキングへ


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ第3位
にほんブログ村

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本 , , ,


コメントする


同じカテゴリーの書籍: