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「「他人」の壁 唯脳論×仏教心理学が教える「気づき」の本質」養老 孟司 名越 康文

(2017年7月 8日)|本のソムリエ
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「他人」の壁 唯脳論×仏教心理学が教える「気づき」の本質 (SB新書)


【私の評価】★★★☆☆(70点)


■「バカの壁」で有名な
 解剖学者の養老孟司先生と
 精神科医の名越康文さんの対談です。


 テーマは他人とは基本的に
 分かり合えないということ。


 分かり合えない他人同士、
 うまくやっていくのが
 大人なのでしょう。


・猫が苦手な人に、猫のおもしろさを延々と語っても永遠に伝わらない・・猫に関する前提が根本から違うんだから(p11)


■面白いところは、
 実は物事には意味がない
 というところです。


 諸行無常。
 これもいずれは過行くものだ。
 時はただ過ぎていくのです。


 養老さん、名越さん、
 良い本をありがとうございました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・僕が虫の標本を見ていると「それ、なんか意味あるんですか」って聞いてくる。逆に聞きたいけどね、おまえに意味があるのかって(養老)(p57)


・「ただやる」ということが大切なんでよね。「行」というのは、どんな意味や効果があるのかを考えないで、「ただやる」(名越)(p118)


・結局、上から目線で「こいつはダメだ」と怒っている人というのは、仏教でいう「無常」を知らない。諸行無常ですよ・・過去に結びつけて、固定観念で「ダメな奴」と決めつける(名越)(p203)


・分厚い学術書なんか見ると、その厚さだけで「ああ、これ書いた人はやっぱりわかってないな」と、思いますよね・・説明が長すぎて誰が読むんだって(養老)(p64)


・樹齢何百年とかの立派な大木を見て「立派だな」「美しいな」と感じ入りながら、そこに自分を同調させていくと、自意識が小さくなるんです(名護)(p81)


・臨床心理の河合隼雄さんが、カウンセリングの秘訣は何ですかと人から聞かれるたびに、「相槌の打ち方ですな」といつも言っていました(養老)(p84)


・子育てには「見守るしかない」という覚悟が必要なんです(養老)(p96)


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【私の評価】★★★☆☆(70点)



■目次:
序章 「他人」をわかりたがる現代人
第1章 「わかる」の前に立ちはだかる他人の壁
第2章 誤解を無理に解く必要はない
第3章 「意識化」と「脳化」がもたらした弊害
第4章 無理解の壁に向き合える「場」の力
第5章 世界を席巻するグローバリズムの「壁」
第6章 判断を鈍らせているのは自分自身
終章 「違和感」を持つことで主体的に生きる


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