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「その考え方から業務改革に活かす工夫まで業種を選ばない実践ポイント68「見える化」のことが面白いほどわかる本」正木 英昭

2017/07/03公開 更新
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その考え方から業務改革に活かす工夫まで業種を選ばない実践ポイント68「見える化」のことが面白いほどわかる本 (知りたいことがすぐわかるPLUS)


【私の評価】★★★★☆(88点)


要約と感想レビュー

 見える化は、トヨタで生まれ育った現場経営の手法です。現場の状況や課題への取り組みを壁に貼ったり、表示して、見えるようにするのです。当たり前のようですが、当たり前のことができていない職場が多いのではないでしょうか。


 著者は、目標管理をはじめ大事な資料は、「ファイルにしまうな、ボードに貼れ」と指導しているという。例えば、顧客管理の見える化(自動車販売店の例)するとすれば、顧客が車で来店する予定時刻と用件、車種・ナンバーを一覧表で見える化します。こうすることで、店の誰でも、顧客に名前で話しかけることができるのです。


・見える化の目的は、「役立つ情報をタイミングよく提供して管理・改善活動を推進し、利益体質の儲かる会社にすること」です(p24)


 見える化するのは、職場の目標です。具体的な目標があり、現状が数字やグラフで見える化され、具体的な打ち手がある。誰でもひと目でわかる形で表示しているので、経営層でも一目見て現状を確認することができるのです。


 つまり、目標管理が根本にあり、その効果的・効率的な実現に役立つ情報を表示するのです。問題点に「優先順位」を付け、成果を「水平展開」するのです。


・マイナス情報を浮き彫りにし、そのプロセス(内容、原因、対策、結果、歯止め、水平展開)も、リアルタイムに近い形で明示する(p62)


 怠け者には絶対に受け入れたくない「見える化」だと思いました。なぜなら、良いも悪いもはっきりわかるからです。無能な人にとっては見えない標語やスローガンが、絶好の隠れ蓑なのです。


 正木さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・文書化するポイントは次の通りです。
 1絵や写真を多用する、
 2カラフルにする、
 3大きく見やすくする(p40)


・人財活動の見える化・・
 1 職場ごとに人別「スキル(技能)マップ」をつくり、スキルの棚卸しをします
 2 ・・誰にどのスキルを優先して習得してもらうかを計画します
 3 いつ、どのくらいの期間で、どのレベルまで」教育・訓練するのか、実施計画を立てます
 4 計画通り実施し、目標を達成したかどうかを検証します(p105)


・ポカヨケでダメなら3つの歯止めを実行・・歯止めは、1文書化、2教育・訓練、3フォローの3つで完成(p128)



【私の評価】★★★★☆(88点)


目次

第1章 基本編その1 そもそも「見える化」ってどんなもの?
第2章 基本編その2 導入のためにやるべきこと、やってはいけないこと
第3章 実践編その1 何を見せるか?―「見える化」ポイントの絞り込み
第4章 実践編その2 見えたあとにどうするか?―「見える化」を行動につなげる
第5章 「見える化」を成功させるために


著者経歴

 正木 英昭(まさき ひであき)・・・マサキ経営 代表。1947年横浜市生まれ。東京理科大学工学部を卒業後、日本鋼管(株)に入社、重工事業部配属。89年(社)中部産業連盟入職。2006年マサキ経営(横浜市旭区)代表として独立・開業。5S・見える化・現場改革を中心に、企業の改革・管理活動を指導・支援している。全能連認定マスター・マネジメント・コンサルタント。


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