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「速読勉強術 限られた時間で差をつける!」宇都出 雅巳

2017/06/19公開 更新
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速読勉強術


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

 何度も繰り返して読むことで、まるごと教科書、問題集を頭に入れてしまう勉強法です。そういえば、7回繰り返すという勉強法もありますし、私の場合は3回を目標としていました。繰り返すことで、自然と頭に入ってしまうのです。著者の場合は、大学受験のとき、世界史・日本史の勉強で、ひたすら同じ教科書・参考書を繰り返し読み、過去問題集を100回!?は繰り返したという。


 1回目より2回目、2回目より3回目、と理解と読むスピードはどんどん早くなっていくとのこと。100回もやると、次のページに何があるか、そのページのどこに書いてあるか頭に浮かぶようになるというのです。


・私のCFP試験の例でいえば、過去問題集を一日に一回読むというのが基本でした。試験を受けるまでの一ヶ月足らずの間に100回以上回転させました。(p24)


 大事なポイントは、わからなくても読み進めることです。つまり、「わからないこと」をそのまま受け入れて前に進むのです。この考え方によって、高速大量回転法が可能となるのです。そして、スキマ時間、ながら時間を活用するという。つまり、「歩きながら」、あるいは「料理しながら」勉強するわけです。


 さらに漢字を覚えたときのように、暗記すべき用語があったら、著者は問題集の余白を利用して自分の手で書き写すという。メモや線を書き込んで、自分の教科書、問題集にしているのです。また、勉強して覚えたことを口にすることで暗記した知識を整理し、記憶に定着させる手法もあります。


 成果が出る妥当な勉強法だと思いました。宇都出さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・本の一冊一冊のなかには、それぞれにあなたの知らない世界が待っているのです。あなたに必要なのは、それをふと手に取ることだけです(p34)


・選択式の試験なら、私は過去問だけで十分な場合がほとんどだと考えています・・はじめて挑戦する分野で、全体的な知識量が足りないと感じるなら、過去問+入門書一冊がよいでしょう(p126)


・自分の心のなかをのぞいてみませんか。「自分が本当にやりたいことは何ですか」「10年後どうなっていますか」(p37)


速読勉強術
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宇都出 雅巳
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【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

序章 みんな忙しいから、勉強すれば差がつく!
1章 「何」のために「何」を勉強すればいいのか?
2章 即・実践!高速大量回転法に基づく「早読み法」
3章 「高速大量回転法」四つのファクターで速く大量に反復できる!
4章 高速大量回転法を実践する!テーマ別目標達成のコツ
5章 忘却との戦いを制す!「目次記憶法」



著者経歴

 宇都出 雅巳(うつで まさみ)・・・トレスペクト教育研究所代表。1967年生まれ。東京大学経済学部卒。出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学に留学しMBAを取得。その後、外資系銀行を経て、2002年に独立。企業や個人向けに研修や講座、セミナーなどを提供するトレスペクト経営教育研究所(現・トレスペクト教育研究所)を設立する。30年にわたり、速読を自らの読者および試験勉強で実践研究し、脳科学や心理学、認知科学の知見も積極的に取り入れた独自の読書法・勉強法を確立。受験生・ビジネスマン向けの講座・個別指導を行うほか、記憶の持つ力を活用したコミュニケーション、マネジメント、コーチングなどさまざまな分野の企業研修や予備校講師の指導も行っている。


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