「ソクラテスに聞いてみた 人生を自分のものにするための5つの対話」藤田 大雪
2016/04/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
■ソクラテスが現代にタイプスリップしたら、
若者にどんなアドバイスを
するのだろう?
そんな想定で書かれた一冊です。
自分を良く見せようとする
若者へのアドバイスが面白い。
「見せかけの健康」と「本当の健康」
どちらがいいか?
と質問しています。
答えは、
「本当の健康」でしょう。
そうであるとすれば、
自分を良く見せて、
「見せかけの自分」を作り上げ、
彼女や親友を獲得したとしても
それは最善ではない、
ということです。
・本当の友達がほしければ、
まず自分の欠点を認めて、
それを変える努力をしなきゃいけない。
そうすれば、キミも善い友人関係を築く
資格のある人間になって、
いつか善い友達を持てる日がくるだろう(p59)
■その一方で、考えすぎるのも
考え物です。
論理的に考えると、
相手の不合理な部分を
指摘することになるかもしれません。
その結果、敵を増やしてしまう。
また、論理的に考えると、
変な結論に到達する可能性もある。
特に古代に生きたソクラテスは、
限られた知識のなかで
自分で考え続けたので、
苦労したのだと思います。
・人生を生きるうえで大切な指針は、
自分をごまかさない、
他人におもねらない、
どんなときも最善を尽くす
この3つだ(p138)
■ソクラテスに興味が出てきました。
こうした人たちが、
欧米人の論理性を作って
きたのかもしれない。
もう少し情報収集してみます。
藤田さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・食べ物が欠けている
⇒食欲が生じる・・
相手が自分のものではない
⇒恋の欲求が高まる(p87)
・自分にとって真に価値があると思えるものを
見つけて、そこへ向かってまっすぐに
突き進んでいくことだ。
それができれば、キミはきっと
恋に値する人間になれるはずだよ(p97)
・考えるべき問題は、自分は結婚を通じて
相手を幸せにできるのかということであって、
結婚が自分に何をもたらすかという
ことではないんだ(p220)
・人間の値打ちは何を愛し求めるかによって
決まるんだよ。・・
お金の魔力にとらわれた人は、心が狭く、
お金以上の価値を信じられない人間になる(p172)
・友達とは『自分を成長させるもの』だった・・
イカくんが人を成長させるものであることにも、
ぼくたちは同意していた。そうだよね?
議論を総合すると、イカくんはキミを成長させる
ものである以上、キミの友達でもある(p37)
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
■目次
第1章 友達―どうしたら「本当の友達」はできるのか?
第2章 恋愛―「モテる人」は何がちがうのか?
第3章 仕事―どうすれば「やりがいのある仕事」に就けるのか?
第4章 お金―お金との「ちょうどいい距離」とは?
第5章 結婚―結婚は「コスパ」が悪い?
読んでいただきありがとうございました!
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■目次
第1章 よくある科学への思い込み
第2章 利害と科学情報の関係性
第3章 科学問題は2択クイズじゃない
第4章 コンテクストと選択
第5章 偶然と因果関係との境界線
第6章 特殊か普遍か
第7章 数字のトリック
第8章 社会における科学
第9章 情報の落とし穴
結び 本書で紹介した知恵20箇条
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