「心理学的に正しいプレゼン」スーザン・ワインチェンク
2016/02/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
ストーリーが記憶に残るプレゼンのコツ
プレゼンテーションの技術を99個集めた一冊です。プレゼンテーションは準備が大事。そしてプレゼンの経験を積むことで、レベルを上げていくことができます。この本に書かれてあるような細かい改善を取り入れていけば、より早く上達することでしょう。
共感できるストーリーを盛り込みましょう。良いストーリーが記憶に残るプレゼンを作り上げるのです。
例えば、聞いている人が飽きないように変化をつける方法として、この本で紹介しているのは、小休憩を入れる、ワークを入れる、質問をする、場所を変える、別の話題に移る、ストーリーを語るなどです。聞いている人の注意を引くように、刺激を与えていくことが大事なのです。
共感できるストーリーを盛り込む・・良いストーリーは情報を十分に伝え、その情報を記憶に刻みます(p207)
聴衆が信じていることから話し始める
99個はプレゼンの基本です。例えば、事前に情報をまとめ、予備知識を聴衆に与えたあり、詳しい内容を話す前に、発表の流れを図示すると聴衆から理解を得られやすいでしょう。
また、具体例をあげて説明したり、聴衆が信じていると思うことから話し始めると聴衆から受け入れやすくなるでしょう。そして、主催者の目線と、聴衆の目線でプレゼンの内容を精査するのです。
聴衆が信じていると思うことから話し始める(p23)
重要なことを話す前に間を取る
特に興味深かったのは、話し方を大切にしていることです。明瞭に発声すること、感情を声にのせること、重要なことを話す前に間を取る、声色を変えるなど、きめ細かく話し方に注意しているのです。
プレゼンテーションには目的があります。聴衆に情報を与え、どう行動してもらうのか。そうした視点を持って、正しい技術でプレゼンすることでうまくいく可能性が高まります。プレゼンは受け手がいるので効果が測定しにくいがゆえに、プレゼンを極める道は、奥が深いのだと思います。
欧米の書籍らしい圧倒的な情報量で、お得な一冊でした。人の心を動かすプレゼンを目指す一冊ということで、★4つとしました。ワインチェンクさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・聴衆を忙しくさせる・・
・聴衆にひとつ質問をする・・
・聴衆を小グループに分けて、みんなで答える質問を出すか、話し合うテーマを示す・・(p220)
・聴衆を良い気分にさせたければ、プレゼンテーションの前と休憩時間に、音楽を流してみる(p227)
▼引用は下記の書籍からです。
イースト・プレス (2015-09-19)
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【私の評価】★★★★☆(86点)
目次
序章 すぐれたプレゼンターになるための心理学の活用法
第1章 人はどのように考え、学ぶか
第2章 人の注意をどのように引きつけ、保つか
第3章 人をどのように行動を起こす気にさせるか
第4章 人はどのように聞き、どのように見るか
第5章 人はどのように環境に反応するか 第6章 人はどのように感情を動かすか
第7章 人はどのようにあなたに反応するか
第8章 人はどのように行動を起こす決断をするか
第9章 プレゼンテーションの組み立てかた 第10章 90日間の改革計画
著者経歴
スーザン・ワインチェンク(Susan Weinschenk)・・・米ヒューマン・ファクターズ・インターナショナル社UXストラテジー部門の責任者。博士(心理学)。心理学の最先端研究をデザインに応用する方法を30年以上に渡って研究し続けている。
読んでいただきありがとうございました!
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