「道は近きにあり―日本創生への道Ⅲ」丸山敏秋
2015/12/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
要約と感想レビュー
倫理研究所理事長だけあって、経済活動は倫理に支えられているという。つまり、倫理的な行動を継続することで自分を信じれば「自信」「信念」となり、他人を信じれば「信用」「信頼」となり、神仏に対しては「信仰」「信心」となるというのです。
そして人生経験を踏んでくると、苦難の先に成功があるとわかります。登山で、苦しみながら一歩一歩登っていくと、ぱっと頭を上げた瞬間、素晴らしい世界が見えるのと同じことです。
苦難は、自分の足りなさを教えてくれるものでもあります。足りないものを補ったとき、パッと道が開けるもの。一歩、自分のレベルが上がれば、問題は自然になくなるのです。
・苦難は、生活のあやまりを示す危険信号であり、さらによく見ると、〈この奥には、ひろびろとした幸福の天地が待っているぞ、ここがその入口だぞ〉と教える、鉄門の前に燃えさかるかかり火である(p151)
倫理とは・親を大切にすること、自分を大切にすることだと思いました。そうした倫理の基本を教えてくれる一冊でした。丸山さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・上下心を一にして(上下一心)」という表現に、きわめて日本的な、日本人にとって望ましい精神のありようが示されています・・天皇が国民を「大御宝」と見てきたことは、『古事記』や『日本書紀』にすでに明示されています(p65)
・求めるべき自由は「規律ある自由」だということです・・真の自由は規範(社会のルール)の上に成り立つことを、肝に銘じる必要があります(p140)
・三木清は、期待は失望に変わることがあるけれども、決して失われることがないのが希望だと言います。希望とは「生命の形成力」であるから、「希望の生きる者はつねに若い」(p212)
【私の評価】★★★☆☆(71点)
目次
序説 ― 世界金融危機を経験して
第1章 日本の国難と創生の礎
第2章 信なくんば立たず
第3章 苦難を喜ぶ ―「わがまま」をいかに捨てるか
第4章 希望は心の太陽
著者経歴
丸山敏秋(まるやま としあき)・・・一般社団法人倫理研究所理事長、日本家庭教育学会副会長、日本会議代表委員。
読んでいただきありがとうございました!
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