「心に毒を持つ人たち あなたを傷つける「困った人」から身を守る方法」ベルナルド・スタマテアス
2015/10/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
アメリカにも日本にも、責める人がいれば、責められる人がいます。ボケと突っ込みのようなものですが、ボケを好きでやっている人は、あまりいないのではないでしょうか。そのかわり好きで突っ込みをやっている人は、多いように感じます。
実は、突っ込みや中傷する人の目的は、相手の自己評価を下げて無能だと感じさせ、自分の自己評価を上げ、その場を支配することなのです。例えば、とにかく相手の批判できる点を探している人がいます。あなたの言葉や行動がほかの人を不愉快にしている、と主張する人さえいます。これは相手を操縦するための、口実なのです。いかなる感情を抱き、他人の言葉をどのように評価し、どんな反応をするかは、その当人しだいなのですから。
基本的には、そうした毒気のある人には、近づかないほうがいいのでしょう。なぜなら、自分が失敗したら責められ、相手が失敗したら笑ってすまされるだけだからです。
・有毒人間・・わたしたちの言葉や行動をひたすら批評しつづけるのです・・・彼らは他人が犯すミスは何でも知っているかもしれませんが、自分自身が犯している過ちについては念頭にないのです(p6)
仕事で上司の立場だとすると、部下を攻撃し指導しているのか、困らせているのか、判断が難しいところがあります。なぜなら、困ったほうが、人は成長するからです。
また攻撃する人は、いつも自分の味方を増やそうとします。職場の中の噂話で、あなたへの反感をまわりに伝える人さえいます。攻撃対象が苦しむように、あらゆる手を使って、あなたの行動をことごとく邪魔しようとしてくる人が存在するのです。
こうした有毒人間に対しては、彼らに態度を改めさせようとは、けっしてしないようにすることが大事だという。なぜなら自ら変わろうとする人しか、変わることはないからです。最良策は、この種の人とのかかわりあいをできるかぎり避けることなのです。
・人を殺す言葉・・侮辱や虐待を受けると、「言われたことは、ある程度、真実なのでは?」と心に疑問が浮かびます。自分自身の信念や行動よりも中傷する人の言動を信頼するようになります。不当に操られ、自らの心を害するようになってしまっているからです(p54)
環境や付き合う人が、人を作ります。できるだけ有毒人間は退け、変革や挑戦に対して積極的で、絶えず前う向きな人とだけつきあうことです。仕事以外でも、困らないほうがいいのではないでしょう。「なに言ってるんだ」とお互いが言える関係でなければ、良い関係が保てるからです。
仮に自己犠牲によって自分を後回しにし、自己を放棄することは、自分自身の本来の生きる目的を認識せず、他人の人生を生きることを意味します。あくまで自分の人生を生きるべきなのです。スタマテアスさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・彼らは次のような言葉を放ちます。
・何のために、そう必死になるのか?
・きみがその夢を達成したいと思うのは、いったい何のためなのか?・・
・今はきみの出番ではない。きみの出る幕じゃないんだ。
・これ以上やって、何になるんだ?(p212)
・彼らの計画や目的にとってあなたが有用であるうちは友好的かもしれないが、彼らの要求を拒絶すれば攻撃に転じる(p98)
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
はじめに 心に毒を持つ人たちを近づけないために
1 罪悪感を植えつける人
2 ねたみ深い人
3 中傷する人
4 攻撃的な人
5 自分を偽る人
6 倫理感が壊れている人
著者経歴
ベルナルド・スタマテアス(Bernardo Stamateas)・・・心理セラピスト、講演家、著作家。自己啓発書など約40冊を上梓。本書は、本国アルゼンチンだけで20万部を超えるベストセラーを記録した。
読んでいただきありがとうございました!
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