「真実 新聞が警察に跪いた日」高田 昌幸
2015/10/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
■北海道新聞社といえば、
かなり左側の報道で知られる会社です。
著者は、北海道警察の
裏金追及キャンペーンの
中心人物。
警察と新聞社のかけひき。
新聞社内の軋轢などが、
垣間見れます。
■こうした組織内で意見の違いで、
勢力が分かれるのは当然のこと。
北海道新聞社では、
正義の名の元に活動している人が
強いのでしょうね。
高田さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・北海道新聞は2003年11月から2005年6月にかけての
約一年半、北海道警察の裏金を追及する
キャンペーンを張った(p13)
・新聞社は組織だからいろいろある。上昇志向だけを持つやつ、
適当に仕事を済ませるやつ、まじめなやつ。
種々雑多だ。ひがみも妬みも、いろいろある。
だから、いい仕事をしても、高転びに気をつけろ。
竹馬は高くすれば周囲を睥睨できるが、転びやすくなる。
高転びだけは気をつけろ。(p37)
・捜査情報などで他紙に先んじる「スクープ」
を書いたら、グラフは上に伸びる。
棒の長い記者は優秀で、上に伸びない記者は
ダメ記者と呼ばれてしまう(p75)
・テレビ朝日が入手していた書類は「捜査用報償費」
に関する内部文書だった。捜査用報償費とは、
捜査にかかった経費に支出できる都道府県費を指す(p79)
・けじめが必要なんだ。道新がけじめをつけないかぎり、
前に進むことはできない。けじめがあれば、
私もやれることがある。何にしても、
おたくのけじめ次第だ。・・
あくまでも組織と組織の問題だから。
とにかくけじめをつけるところから
始まることを理解してくれ(p108)
・組織だもの、そりゃ、いろんなことはある・・
大事なことはあきらめないこと、
それと仲間を増やすこと。多勢に無勢では、
いくら正しいことでも通らんぞ(p124)
KADOKAWA/角川書店 (2014-04-25)
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
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■目次
裏交渉ファイル―ロンドン、二〇〇八年六月
新聞大会―富山、二〇〇四年十月
謝罪要求―札幌、二〇〇四年十一月
駆け出し時代―小樽、一九八六年
裏金報道―札幌、二〇〇三年十一月
「道警に謝罪せねば」―札幌、二〇〇五年九月
不信、対立、そして混乱―東京、二〇〇五年九月
労働組合対新聞社―札幌、二〇〇五年十一月
「おわび社告」掲載―札幌、二〇〇六年一月
名誉毀損訴訟―ロンドン、二〇〇六年五月
法廷―札幌、二〇〇八年九月
結審―札幌、二〇〇九年二月
判決―札幌、二〇〇九年四月
真実―札幌、二〇一一年
秘密―札幌と高知、二〇一三年十二月
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