「心の病、初めが肝心 早期発見、早期治療の最新ガイド」水野雅文
2015/10/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
■心の病気になる人が増えているという。
同時に、抗うつ薬がうつ病を産んでいる
という人もいる。
心の病気を心配するのは、
それだけ余裕が出てきたのかもしれない。
■とはいえ、調子が悪くなったとき、
自分が心の病気にならないよう
注意しなくてはなりません。
こうした本で基本を押さえたうえで、
気楽に頑張りたいものですね。
水野さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・精神科で、初診10分以内で薬を処方する医師がいたら、
さっさと逃げ出す必要があります。精神科の初診は
まず20~30分以上かかると思ってください。
精神科医は、眠れない理由を探り、まずは
就寝環境の改善をすすめることなどをします(p24)
・ある企業経営者は、還暦を機会に、会社を息子に譲って
ゴルフ三昧の生活をすることに決めました・・
不安、イライラは変わらず・・
睡眠はゆっくり取れないし、
ゴルフは下手になり、それどころかゴルフをする
気力さえ失われてしまいました(p66)
・明日から、あるいは来月から何もする予定がない
ということになると、気持ちがついていけずに、
いろいろな精神症状が出ることがあります(p140)
・自分の自殺願望を他者に打ち明ける人は、
「死にたい」という気持ちと「生きていたい」
という気持ちの間で揺れています。
自殺願望を打ち明けられたら、「生きていたい」
という気持ちを支えるようにします(p74)
・人前に出ると顔が赤くなり、汗でぐっしょり・・
誰でも人前に出て緊張するのは当たり前のことです。
筆者がそういう人たちにお伝えするのは、
「今、いちばん心配しなければいけないことは、
大勢の人を前にして何を伝えるのかを考えることです。
うまく話せるかどうかではなく、
自分の思いをどのように伝えるか、
そっちに気持ちを集中させてください(p80)
・切り替えをするために、うまくいったときのこと、
快適な出来事・成功体験を
強く脳裏に焼き付けておきます。
どんな小さな成功体験でも、
満足することができたら、
何度も反芻してかみしめることです(p84)
・医者選びも寿命のうち・・・
診察・治療に際しても当然のことながら
得手、不得手はあるものです。
でも、それ以前の問題として、
診断にのぞむ基本姿勢のようなものは、
命を預ける側にとってしっかり認識したい
譲れない一線だと思います(p115)
・精神疾患に罹患することを「負け組になる」
などではなく、かえって奇貨と考え、
病気の中から新しい自分を
獲得していくことが重要です(p136)
・あなたにとって、生活の中での
楽しいときとはどんなときでしょうか?・・
「これっていいな」と思った瞬間があったら、
そこで立ち止まって、いやなこと、
不幸なことは忘れて、その時間に集中します(p205)
朝日新聞出版 (2015-06-12)
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
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■目次
第1章 精神疾患も予防の時代へ
第2章 早期に気づくための簡単マニュアル―ころばぬ先のチエックシート
第3章 心の病を重くしないコツ
第4章 正しい治し方
第5章 「心に効く」生活習慣とは?
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