「中小企業が「海外で製品を売りたい」と思ったら最初に読む本」大澤裕
2015/07/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
■日本は資源を輸入し、
製品を作り、外貨を稼いでいるから、
エネルギーを輸入できるのです。
では、中小企業が製品を
海外で売って儲けるにはどうすれば
いいのでしょうか。
この本では、まず第一に
海外に販売パートナーを
探そう!とお勧めしています。
・海外販路の開拓には一応のセオリーがあります・・
販売提携:現地の販売パートナー・・・→
自社の販売体制構築・・・→
在庫倉庫の確保・・・→
現地生産体制(工場)の確立(p6)
■販売パートナーの種類には、
セールス・レップと
ディストリビューターがあります。
セールス・レップは、
売った分だけ手数料をもらう。
アフィリエイトのようなものですね。
ディストリビューターは、
製品を購入して、自己責任で売る。
そういう視点では、
日本の書店は委託販売なので
セールス・レップ。
アメリカの書店は買い取るので
ディストリビューター的と
言えるのでしょう。
・セールスレップは・・その手数料を
成功報酬としてメーカーから受け取った・・
ディストリビューターは「製品を買って、
自分の在庫としてもつ」(p40)
■販売パートナーは、
情報の宝庫です。
なぜなら、相手も儲けないと
生きていけないからです。
販売パートナーを探す過程で、
地元の情報や販売のコツが
わかるのです。
なかなか実戦的な本だと
感じました。
大澤さん、
良い本をありがとうございました。
────────────────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・事前準備として販売代理店への訪問を
お勧めしています。販売代理店を使わずに
自社販売を決めている会社でも同様です。
販売代理店から得られる評価やコメントが、
同地での市場開拓の大きなヒントになるからです(p20)
・私は製品が8割がたできたら、
試作段階でもセールスレップや
ディストリビューターにぶつけて
意見を聞いてみるようお勧めしています(p136)
・販売代理店候補のコメントやアドバイスは
辛辣で具体的で的を射ています。
その国で本当に売れる製品を作ってもらうことが
自社の利益にも直結するので、
メーカーにお世辞を言っても仕方がないからです(p18)
・10%もアポが取れれば高いほうです。
つまり5社とミーティングをアレンジしようとするなら、
10社程度にアプローチしたのでは
まったく不十分です(p83)
・翻訳で信頼できるのは
「外国語→母国語」の場合(p161)
・100%前払いという条件はあまりにも一方的です。
実際、全額前払いに固執するあまり、日本企業が
失っている販売機会は相当多いでしょう(p60)
・小さい国であれば、知り合った現地の人を
セールスレップにしても実害はあまりないでしょう。
いずれにしても売れていないのですから、
"ダメ元"といえます(p52)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★☆(81点)
読んでいただきありがとうございました!
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■目次
まえがき
第1章 まずは海外に販売パートナーを見つけよう
第2章 海外の販売代理店は大きく2種類ある
コラム:800円の製品が8万円で売られていた!
第3章 販売代理店探しには展示会を活用しよう
コラム:たった5名の会社でも世界中に販売網を作れた!
第4章 海外で通用する資料を作るには日本語から見直そう
第5章 契約は必ず結び、規制・認証や法的問題には随時対応を!
コラム:泥縄方式がいいこともある
第6章 海外パートナーとウィン=ウィンの関係を作るコツ
第7章 英語の必要性に応じて社内体制を整えよう
あとがき
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