「中小企業 経営の急所―「選ばれる会社」になるためのヒントが見つかる!! 転ばぬ先のチェックポイント61」池永 章
2015/05/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
中小企業コンサルタントによる経営者へのアドバイスです。内容の中心となっているのは、役職に求められる役割と判断のコツです。判断を求められる中間管理職にも活用できる内容になっています。
例えば、どうしてよいのかわからない場合、小さい変化を起こしてみて様子を見るとか、「考えて」から決めるのではなく「決めて」から考えるなど、実践的なアドバイスが続きます。
責任が重くなってくると、自分で判断することが多くなってきます。この決断でいいのか。この判断のプロセスでいいのか。悩まれている人は多いはず。その悩みを理解して、アドバイスしてくれる感覚があり、心が引かれました。
・正しい態度は、健全な懐疑心を持つこと。そして、1つのアイデア、戦略にこだわらないこと。二の手、三の手を考えておくことです(p229)
経営とは答えのない世界です。そうした世界で、悩める管理者への心温まるアドバイスが多いと感じました。池永さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・中間管理職の役割・・・その役割とは「人を育てる」ことと「部下に具体的な仕事のやり方を教える」(p141)
・社長の役割・・究極に残る役割は、次の2つだけです(私見です)。
1つは、責任をとること。・・・
2つ目は、方向性を決めること。(p15)
・部下を育てる5カ条・・
世話をする
ねぎらい
良い面を見れること
許すこと
叱ること(p144)
・私は事務所内での会議や顧問先の方と会議をする時には、・・必ずホワイトボードを用意します・・・それと、会議の終了時刻を明確にして、参加者全員が見えるところに、「終了5時」とでも、貼りだしておいてください。(p163)
・事業を経営していると必ず問題は発生します。これを1つずつ完了してきた経営者は次に進める・・完了するためには、・・・その時の事柄を言葉にしてみる。文字にして書いてみる・・・今の自分だったら、こう対処するという望ましい対処法も言葉にしてみることです(p219)
・経営の意思決定・・・声の大きい人の意見が「グループ全体の意見」となってしまうのです・・
1 わざと反対意見を言う役目の人を作っておく
2 その会議に専門家に参加してもらう
3 ・・2つのグループに分けて議論させる
4 リーダー自身の意見は言わない、言うとしても最後に言うようにする(p228)
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【私の評価】★★★★★(94点)
目次
1 経営者の心構えと理念をどう作り、浸透させるか
2 目標やビジョンって必要か、どう作るか
3 この経済環境の中、どう戦うか
4 具体的にどうやれば成果が上がるか
5 社員(人)に困ったときには
6 お金(資源)に困らないために
7 経営の落とし穴にはまらないために
著者経歴
池永章(いけなが あきら)・・・1959年、広島県生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。税理士・経営コンサルタント・NLPマスタープラクティショナー。池永経営会計事務所所長。1985年に池永会計事務所を開設。心理学を応用したマーケティング指導、経営サポート、会議指導も精力的に行い、年間30回以上のセミナーを実施
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