「他人の思考の9割は変えられる」與良 昌浩
2015/01/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
正しさよりも「共感」する
人とのコミュニケーションには、どうしても誤解がつきものです。言葉は伝わります。ただ、言いたいことの本質が伝わっていないことが多いのです。その本質が伝われば、他人の思考が変わることがある。そのためには、お互いを知ることが大切ということです。信頼関係(ラポール)ができれば、人間関係は変わるのです。
著者は、部下の心を掴んでいる上司の特徴は、正しさよりも「共感」を発信していることだといいます。「頭でっかち若者」であっても否定するのではなく、一緒に考えたり、「共感」することから信頼してくれるようになっていくという。良い関係ができれば、いつもは『でも、でも』といって動かない部下が自ら動いてくれたりするのです。
・お互いの考えていることをよく知らなければ、同じ職場でも牽制し合うような関係が生まれてしまいます・・お互いの人となりを知り合う機会を強制・・(p85)
協力しあえる職場を作る
子供を富士山に登らせたいと思ったなら、富士山に連れていくのではなくて、行きたいと思わせることという言葉が印象的でした。富士山の物語を語ったり、写真を見せたり、その魅力を伝えることで、自ら行きたいと思わせるのです。
緻密に仕事をする人もいる。試行錯誤で仕事をする人もいる。そうした中で、お互いに理解しながら、協力しあえる職場を作る方法を考える一冊でした。そのためには、職場の仲間のことを知り尽くすことが必要なのでしょう。それが人間関係の構築なのです。
與良さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・小さなことから「自分の頭で考えて自分で決める」訓練を積める環境を用意しなければなりません(p30)
・大きなテーマを掲げたら、次に実行できそうなサイズにタスクとしてブレイクダウンさせましょう(p148)
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
目次
第1章 「他人の思考は変えられない」はウソ
第2章 他人の思考を変える環境づくりのコツ
第3章 人が変わる土壌を職場につくる
第4章 指示待ち部下を「自分の頭で考える部下」に変える
第5章 他責部下を「主体的に動く部下」に変える
第6章 「あなたのために頑張りたい」という部下に変える
第7章 人が変わればチームが変わる
著者経歴
與良昌浩(よら まさひろ)・・・1974年生まれ。早稲田大学卒。伊藤忠商事、アクセンチュア戦略グループ、ユーエスエスを経て、企業風土改革を行うスコラ・コンサルトに入社。人と組織の目的の創造および実現を支援する会社「株式会社もくてき」を設立し、代表取締役に就任。日本橋学館大学非常勤講師。大学生と社会人で「何のために働くのか」を語り合う「ハタモク(働く目的)」も主宰。
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